積立NISAは少額から始められる投資の一つであり、その税制優遇が魅力となっています。
とはいえ起きなり大きな金額で始めるのも不安ですが、かといって少額すぎて利益が少なくなってしまってはあまり意味がありません。
そのバランスを考えた結果、積立NISA初心者の方は、まずは月1万円をスタートラインに設定する方が多いです。
そこで本記事では、積立NISAを用いて月1万円投資する方法とその効果について解説します。
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積立NISAとは
積立NISA(少額投資非課税制度)は、日本の政府が導入した一種の税制優遇措置です。
この制度は、年間40万円までの投資に対して利益が非課税となるもので、投資初心者でも簡単に始められるところが特徴です。
また、積立NISAは定期的に一定額を投資することを前提とした制度で、長期的な資産形成を目指す個人投資家にとって有効なツールとなっています。
積立NISAの特徴
積立NISAの最大の特徴は、投資による利益が非課税となる点です。
これにより、投資家は資産運用を通じて得られる利益全体を自分の資産として確保することが可能となります。
また、積立方式を取ることで投資リスクを分散させることが可能となり、投資初心者でも安心して投資を始めることができます。
さらに、毎月一定額を自動で投資するスタイルが続けやすく、長期的な資産形成に有利です。
積立NISAの運用方法
積立NISAの運用方法は非常にシンプルです。
まず、金融機関で積立NISAの口座を開設します。次に、投資する金額と投資対象を選びます。
投資対象は、投資信託やETFなど幅広い選択肢があります。
その後、毎月一定額が自動的に投資される設定を行い、あとは運用を任せるだけです。
定期的な見直しを行い、必要に応じて投資対象や金額を調整することで、より効果的な資産形成を目指します。
積立NISAで月1万円投資した時の利益は?
つみたてNISAで月1万円の投資を続けた場合の利益見込みは下記の通りです。
つみたてNISAの運用益は非課税になるため、通常税率である20.315%が課税されません。
利益になった分をそっくりそのまま受け取れるということですね。
また下記の表を見てわかるように、運用利回りが高いほど、非課税の恩恵を受けやすくなります。
つみたてNISA(積立NISA)の利益はどのくらい?儲かる仕組みや知っておくべきNISA知識を解説
利回り2% | 利回り3% | 利回り5% | |
---|---|---|---|
1年後 | 0.1万円 | 0.2万円 | 0.3万円 |
5年後 | 3万円 | 4.6万円 | 8万円 |
10年後 | 12.7万円 | 19.7万円 | 35.3万円 |
20年後 | 54.8万円 | 88.3万円 | 171万円 |
月1万円で積立NISAを運用する際におすすめの銘柄
月1万円で積立NISAを運用する際におすすめの銘柄を厳選して紹介します。
eMAXIS Slimシリーズは業界最低水準の運用コストを目指しています。
そのため、NISA初心者でどのインデックスファンドを選べばいいかわからず決められない、という方にもおすすめです。
- eMAXIS Slim先進国株式インデックス
- eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー)
つみたてNISA(積立NISA)のおすすめ銘柄・ネット証券を紹介!初心者にも分かりやすく徹底比較
eMAXIS Slim先進国株式インデックス
「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」は、先進国株式へ投資するインデックス・ファンドの中でも、5年積立収益率が最も高い銘柄。
実際に5年間積み立てした場合の過去の収益実績が高いことが分かっているため、安心感があるのがポイント。
初心者でも手を出しやすく、ある程度利益も狙いやすいバランス型と言えるでしょう。
米国株式市場以外の先進国株式市場へも分散投資できるので、リスクを分散しながらも追いたいという方におすすめです。
eMAXIS Slim先進国株式インデックス | |
---|---|
投資対象 | 外国株式(先進国) |
買付手数料 | なし |
信託報酬(管理費用含む) | 0.09889% |
eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー)
「eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー)」は、国内、海外先進国、新興国すべてを含む全世界の株式に投資ができるインデックスファンド。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」でも1位を獲得している注目のファンドです。
世界の約50ヶ国に分散投資することができ、カントリーリスク(投資している国の経済や政治等が不安定になり、有価証券市場の思わぬ下落によって損失を出すリスク)を大きく減らすことができます。
eMAXIS Slim先進国株式インデックス | |
---|---|
投資対象 | 全世界株式 |
買付手数料 | なし |
信託報酬(管理費用含む) | 0.1133% |
おすすめ銘柄を買える証券会社
上記で紹介したおすすめ銘柄を変える証券会社を紹介します。
- 楽天証券
- SBI証券
つみたてNISAの口座開設はどこがおすすめ?ネット証券と比較ポイントを紹介
楽天証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
0コース(信用取引込) | 0円 | 0円 | 0円 |
楽天証券では、190本もの豊富なラインナップから銘柄を選ぶことができます。
もちろんこの記事で紹介したおすすめファンドも購入できますよ。
楽天証券では、ユーザー人口の多い楽天ポイントを有効活用できるのが大きなメリット。
つみたてNISAの積立金額を楽天カードで決済すれば100円につき1ポイント貯めることができます。(ポイント還元率は変わることもあります)
つみたてNISAの年間非課税枠上限の40万円分で投資した場合、4,000ポイント貯めることができますよ。
楽天証券の口コミ・評判まとめ!他社と比較したメリット・デメリット
SBI証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
SBI証券では、193本もの豊富なラインナップからファンド選ぶことができ、この記事で紹介したおすすめファンドも購入できます。
また三井住友カードを利用して商品の買付をすると、対象投資信託の保有額に対するポイントだけでなく決済が気に対する「Vポイント」も獲得でき、ポイントの2重取りが可能です。
「毎月」「毎日」「毎週」の3つの積立コースが用意されており、「毎週」という間隔を選べるのはSBI証券ならではです。
時間による分散投資がしやすいのもSBI証券も特徴と言えるでしょう。
SBI証券の評判・口コミはやばい?口座数NO.1の理由やメリット・デメリットを徹底解説
月1万円で積立NISAを運用する際のポイント
月1万円で積立NISAを運用する際には、まず適切な金融機関を選択し、積立NISA口座を開設することが重要です。
この際、運用したい投資信託やETFが取り扱われているか、また手数料がどの程度か等を確認しましょう。
次に、投資対象を選びますが、これはリスク許容度や投資目標により異なります。
多様な投資対象の中から自身の目的に合ったものを選ぶことが肝心です。
月1万円で積立NISAを運用するための設定方法
月1万円で積立NISAを運用するための設定は、まず金融機関で積立NISA口座を開設し、運用対象となる投資信託やETFを選択します。
次に、積立金額として月1万円、積立日を指定します。
積立日は給料日やボーナス日の後など、自分自身のライフスタイルに合わせて設定しましょう。
設定完了後は、毎月自動で指定金額が投資され、資産形成が始まります。
【初心者必見】つみたてNISAの始め方とは?|口座開設から金融商品購入までの流れ・証券会社の選び方を紹介
月1万円で積立NISAを運用した場合の効果と期待できるリターン
月1万円で積立NISAを運用した場合、その効果は長期的な視点で見るべきです。
金額自体は少なくても、コツコツと積み立てることで長期的には大きな資産形成を期待できます。
また、投資した利益が非課税となるため、資産成長の加速が期待できます。
具体的なリターンは、運用する投資商品や市場環境によるため一概には言えませんが、長期的な視点で投資を行うことで一定のリターンを期待することができます。
積立NISA運用の注意点
積立NISAを運用する際には、いくつかの注意点があります。
まず、投資という性質上、元本が減少するリスクがあることを理解し、自己のリスク許容度に合わせて運用対象を選ぶことが重要です。
また、積立NISAは一度出金した額は再度投資できないルールがありますので、必要な資金は予め別途確保しておく必要があります。
さらに、税制や制度の変更にも柔軟に対応できるよう、情報を常にチェックすることも大切です。
- 運用リスクとその対策
- 税制変更への対応
運用リスクとその対策
積立NISAの運用には市場リスクが伴います。
つまり、選んだ投資商品の価格が下落すると、投資額が減少する可能性があります。このリスクを軽減するためには、分散投資を行うことが有効です。
複数の異なるタイプの資産に投資することで、一部の資産の価格下落リスクを他の資産で補うことが可能となります。
また、長期的な視点での投資を心掛けることで、短期的な価格変動の影響を抑えることもできます。
税制変更への対応
積立NISAの制度は政府の税制政策により設定されているため、時折変更が行われます。
これにより、投資の非課税期間や投資可能な金額、対象商品等が変動する可能性があります。
そのため、金融機関からの通知や金融ニュースなどを利用して、常に最新の情報を得ておくことが重要です。
また、税制変更が投資計画に影響を及ぼす場合は、専門家の意見を求めるなどして適切に対応することが必要です。
積立NISAは月1万円でも意味がある
積立NISAを用いて月1万円投資する場合に見込める利益やおすすめの銘柄、おすすめの証券会社等について解説しました。
積立NISAは長期的な資産形成を目指すものですから、少なくとも年単位で積立をしていくことが大切です。
始めは大きな利益にならなくても、積立額が大きくなるほど利益率も上がりやすくなります。
月1万円だとしても、利回り2%なら20年で54.8万円もの利益を見込めますし、利回り3%、5%ならさらに大きな利益になります。
長期で成長が見込める銘柄を選んでリスクを抑え、少額からが初めてみると良いでしょう。
つみたてNISAを始めるベストなタイミングとは?今すぐ始めるべき理由や初心者にありがちな失敗例を解説