NISA

つみたてNISAを始めるベストなタイミングとは?今すぐ始めるべき理由や初心者にありがちな失敗例を解説

編集者:Money Theory編集部
つみたてNISA タイミング
年間40万円の非課税枠が最長20年間利用できるつみたてNISAを始めるなら、いつがいいのか?

と、これからつみたてNISAを利用して資産運用を始められる方の中には、少なくとも、このような考えを持っている方がいらっしゃいます。

結論を述べると、つみたてNISAに限らず、一般NISAや通常の株式投資や投資信託などの投資商品の利用を始めてみようと思い立った、その瞬間から行動に移すのが最適です。

しかし、つみたてNISAには、20年間の非課税期間という時間制限がある以上、始める時期を見誤れば、貴重な非課税枠を不意にしかねません。

そこで今回は、つみたてNISAを始めるのに適したタイミングと避けるべきタイミングのそれぞれを解説すると同時に、投資初心者にありがちな失敗例をご紹介します。

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つみたてNISAを早めに始めるのがいいと言われる理由

冒頭でも紹介したように、つみたてNISAを含め、数多くの投資商品を利用して資産運用を行うなら、早めに手を付けることに越したことはありません。

その中でも、つみたてNISAは早めに口座開設にこぎつけるのが最適です。

その理由としてあげられるものが3つあります。

つみたてNISAを早めに始めるのがいいと言われる理由
  • ドルコスト平均法の活用
  • 複利効果による恩恵
  • 2024年から新制度に切り替わるため

ドルコスト平均法の活用

つみたてNISAでは、ドルコスト平均法という長期に渡って毎月一定額の投資を行うことで購入額の平準化が行える方法によって、リスク軽減が図れた資産形成が行えます。

つみたてNISAで活用できるドルコスト平均法は、投資家が設けた設定通りに稼働するので、微動な値動きがあっても損をしにくい仕様になっています。

また投資で利益を獲得するには、安く仕入れて高く売るのが基本です。

しかし、20年という長期スパンで運用を行う場合、購入した金融商品がどのような値動きを見せるのかを予測するのは不可能です。

しかし、ドルコスト平均法を活用できるつみたてNISAでは、運用期間を長くとることで、積立金や利益を増額しながら、相場変動リスクの軽減が図れます。

複利効果による恩恵

長期スパンによる運用を行っていけば、投資リスクの軽減が図れるだけじゃなく、複利効果による恩恵が得られます。

複利効果とは、投資を行って得た利益を元本として再投資して再度利益を得て、徐々に資産を増やしていく効果です。

毎月一定額の積立金を投じて資産を増やしていくつみたてNISAは、長期運用を前提にした運用スタイルで資産形成を行います。

運用期間が長ければ、長いほど、複利効果も大きくなります。

2024年から新制度に切り替わるため

今金融庁が実施している非課税制度のNISAに当たるつみたてNISAと、対に当たる一般NISAは、2024年を機に1つに統合され、新NISA制度として稼働します。

新NISA制度では、購入できる銘柄数が、現行のつみたてNISA対象の銘柄数よりも減ってしまうため、新制度が導入される前につみたてNISAを始めた方がお得です。

つみたてNISAを始めるベストなタイミング

つみたてNISAを始めるなら、思い立ったその瞬間から始めるのが最適ですが、限られた枠を有効活用するなら、ベストタイミングで口座開設を行うのがおすすめです。

そのベストタイミングと言える時期が、以下の2つになります。

つみたてNISAを始めるベストなタイミング
  • 年始1月に始める
  • 年半ばでボーナス設定・増額設定を設ける

年始1月に始める

年間40万円の非課税枠は、1年周期でリセットします。

なので、年始の1月からつみたてNISAを利用し始めるのがベストな時期といえます。

それ以降の時期に始めると、−3.3万円/月の非課税枠を無駄にしてしまう可能性があります。

また中には、年間40万円の非課税枠があるなら、不意にした月分の月上限も利用できるのではと思われますが、証券会社によっては、月上限を33,333円までにしているところが多いです。

また使いきれなかった非課税枠は、翌年の非課税枠に繰り越すことができません。

なので、非課税枠を友好的に活用していくためにも、1月スタートでつみたてNISAを利用するのがおすすめです。

年半ばでボーナス設定・増額設定を設ける

もし1月ではなく、月半ばにつみたてNISAを始めた場合は、年2回あるいは4回出るボーナスを活用して資産を増やすボーナス設定と増額設定の2つを利用する方法もあります。

メモ
  • ボーナス設定:毎月の積立設定とは別枠で設けた積立設定ができる機能
  • 増額設定:年の半ばで始めた時、その年の投資額に余裕があり、投資額を増やしたい時に利用できる機能

例えば、6月につみたてNISAを始めた場合、1月から5月までの投資額分(3.3万円×5ヶ月分)を、6月から締め日の12月までの月上限に上乗せすることができます。

ただし毎月の上限額、あるいは毎日の上限額は変動なく適用されます。

【初心者必見】つみたてNISAの始め方とは?|口座開設から金融商品購入までの流れ・証券会社の選び方を紹介

つみたてNISAを利用する上で避けたいタイミング

前節で、つみたてNISAを始める最適なタイミングを2つ紹介してきましたが、それに合わせて、避けるべきタイミングというものもあります。

ここから、その時期を2つ紹介します。

年末12月は翌年扱いになる

積み立てNISAを始める上で最も避けておきたい時期というのが、その年の3/4が終わる10月~12月の3ヶ月間です。

特に12月は、その年の非課税枠の締めに当たる月でもあるので、是が非でも避けたいタイミングです。

また、口座開設にも多大なる時間を要します。

郵送による口座開設を行った場合、最長で14日間の時間がかかるだけじゃなく、NISA口座開設には税務省が関与しており、そこで実施される審査で約30日近い時間を取られる可能性があります。

よって、非課税枠の締めにかかるこの時期は避けつつ、時間にある程度の余裕を持ってから開設を行うのが最適です。

移管は9月末までに済ませる

NISAには、一般NISAとつみたてNISAの2種類があり、どちらか一方しか利用できない決まりになっていますが、一般NISAからつみたてNISA、つみたてNISAから一般NISAへの変更ができます。

ただし、移管するなら、その年の9月末日までに済ませておく必要があります。

10月以降に変更手続きを行うと、変更が翌年扱いになってしまいます。

またNISA制度の変更と合わせて、金融機関の変更も行う際にも注意があります。

同様の注意に合わせて、年度中に一度でも利用している非課税制度を活用してしまうと、翌年まで金融機関の変更ができません。

また変更前の金融機関で取引している金融商品の移管もできません。

NISAから積立NISAに変更する方法は?変更時の手順と注意点を徹底解説

初心者にありがちなつみたてNISAの失敗例

最適な時期につみたてNISAを始めても、高確率で利益獲得につながることはなく、元本割れリスクに見舞われる可能性もあります。

ここでは、つみたてNISAを利用した投資初心者が陥りやすいありがちな失敗例を2つ紹介します。

価額変動による損切

つみたてNISAは、リスク軽減が図れた「長期運用・分散投資・積み立て」の3要素を軸にした運用スタイルを持っています。

しかし、購入する金融商品の価額は、その年の経済状況の影響を受けて、上がったり、下がったりを繰り返しています。

投資初心者にありがちな失敗例の1つが、価額変動に動揺して損切を行ってしまうことです。

損切は、損失額を大きくしないため、自らの手で損失額を決定する行為です。

しかし、金融商品の価額は時間を経るごとにゆっくりと上昇していく物です。

よって、価額が下がっても、損切は行わず、回復するまで見守るのが最適です。

利益獲得優先で売却

つみたてNISAは、非課税制度の1つであり、利益が出れば、投資家の資産になり、再投資の元本に充てることができます。

しかし、短期間で金融商品を売却するのはおすすめしません。

利益が出れば、売却するのがいいと考える方もいますが、つみたてNISAは長期運用による資産形成を軸にしています。

加えて、長期に渡って運用を行えば、複利効果によって、リスク軽減が図れる仕様になっています。

つみたてNISAが持つメリットを活かすためにも、長期運用で資産を育むことが成功への近道といえます。

つみたてNISA(積立NISA)はデメリットが多い?利用上の注意点・リスク軽減のコツを紹介

つみたてNISA対応口座の開設がおすすめの証券会社

ここからは、つみたてNISA口座開設がおすすめの証券会社を3社紹介します。

証券会社 楽天証券 SBI証券 松井証券
楽天証券 SBI証券 松井証券
つみたてNISA
銘柄件数
182銘柄 184銘柄 177銘柄
つみたてNISA
(手数料)
無料 無料 無料
最低積立金額 100円 100円 100円
積立頻度 毎月/毎日 毎月/毎週/毎日/複数日 毎月/毎日

楽天証券

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総合★★★★★ 4.5
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取引手数料
取引金額 10万円 50万円 100万円
約定金額ごと 99円 275円 535円
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積立NISA 182銘柄
投資信託 2,651本
外国株 米国株式(4,667銘柄)/中国株式/ASEAN株
ポイント投資 楽天ポイント
取引ツール(PC)
  • マーケットスピード2
  • マーケットスピード
  • マーケットスピード for Mac
  • マーケットスピード II RSS
  • マーケットスピードFX
  • 楽天MT4
スマホアプリ
  • iSPEED
  • iSPEED for iPad
  • iSPEED FX
  • iSPEED 先物

楽天証券では、月の積立金額に応じて、楽天ポイントが付与されます。

付与されたポイントは、各楽天サービスの支払い時に利用できるだけじゃなく、ポイント投資として利用することも可能です。

またつみたてNISA対象の銘柄数も豊富で、購入手数料がかからないノーロード商品も取り扱っています。

日ごろから楽天サービスを利用している楽天ユーザーにおすすめの証券会社です。

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SBI証券

SBI証券
総合★★★★★ 4.5
NISA
積立NISA
IPO
米国株
取引手数料
取引金額 10万円 50万円 100万円
約定金額ごと 99円 275円 535円
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投資信託 2,659本
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  • 米国株式(5,887銘柄)
  • 中国株式
  • ロシア株式株
  • 韓国株式
  • ASEAN株
ポイント投資
  • Tポイント
  • Pontaポイント
  • dポイント
  • Vポイント
取引ツール(PC)
  • HYPER SBI 2(国内株式版)
  • HYPER SBI
  • SBI CFDトレーダー
スマホアプリ
  • SBI証券 株アプリ
  • SBI証券 米国株アプリ
  • かんたん積立 アプリ
  • HYPER FXアプリ
  • HYPER 先物/オプションアプリ
  • HYPER CFDアプリ

SBI証券では、つみたてNISA対象の金融商品を183銘柄も取り扱っており、この数は、数ある証券会社の中でもダントツの多さを誇っています。

積立金も毎月、毎週、毎日の3パターンから選択ができるので、購入のタイミングを分散させることで、効率的な資産運用が行えます。

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松井証券

松井証券
総合★★★★★ 4.0
NISA
積立NISA
IPO
米国株
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取引金額 10万円 50万円 100万円
約定金額ごと 0円 0円 1,100円
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外国株 米国株式(1,056銘柄)
ポイント投資 松井証券ポイント
取引ツール(PC)
  • ネットストック・ハイスピード
  • 株価ボード
  • チャートフォリオ
  • アクティビスト追跡ツール
  • フル板情報
  • マーケットラボ
スマホアプリ
  • 松井証券 株アプリ
  • 株touch
  • 投信アプリ
  • 松井証券 FXアプリ

松井証券では、つみたてNISA対象の金融商品を177銘柄も取り扱っており、前述した2社に次ぐ取扱件数を有しています。

松井証券は、数ある証券会社の中でもトップクラスのサポート体制を提供しており、投資経験が未熟な方でも投資のいろはが投資を通じて学べます。

また、資産積み立て時には、ロボアドバイザーである「投信工房」が基本無料で利用できるなど、投資初心者でも安心できる投資環境が整っています。

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早め早めに口座開設を済ませた方がつみたてNISAは得

ここまで、つみたてNISAを始めるのに適したタイミングと避けるべきタイミングのそれぞれを解説すると同時に、投資初心者にありがちな失敗例をご紹介してきました。

つみたてNISAを始めるなら、新NISA制度が始まるまでに始めたり、資産運用を始めようと思い立った時に口座開設を行うのが最適ですが、非課税枠を友好的に使うためにも、年始の1月や上半期の半ばに始めるのが、ベストタイミングといえます。

また下半期の10月~12月につみたてNISAを始めようと思ったら、その年の非課税枠の大半を不意にしかねないのでおすすめはできません。

非課税枠を有効活用していくためにも、今回ご紹介したタイミングに開始時期を合わせて、口座開設の手続きを行っていきましょう。