少額からでもレバレッジをかけて大きくリターンを狙うCFD取引は、ネット証券を中心に取り扱われています。
大手ネット証券の楽天証券でもCFD取引が提供されており、株価指数23銘柄、商品14銘柄、バラエティ1銘柄を少額から取引できます。
しかし、楽天証券では2021年にCFD取引サービスが始まったため、まだユーザーへ浸透しきっていないのも事実。
そこで本記事では、楽天証券のCFD取引に関する評判・口コミや、メリットとデメリットについて解説します。
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楽天証券のCFD取引サービス概要
楽天証券のCFD取引サービスについて、特徴やラインナップ概要を紹介します。
- CFD取引とは
- 楽天証券のCFD取引の特徴
- 取引できる商品ラインナップ
CFD取引とは
CFD取引(差金決済取引)は、証券会社などの取引業者に証拠金を預けて、原資産の価格や指数の参照後、買値と売値の差損益部分を決済する金融商品です。
インターネット取引が中心で、取引所を介さない取引業者との相対取引が特徴です。
レバレッジを効かせることで、証拠金の数倍で取引が可能なため、少額で大きくリターンを狙えますが、多額の損益を生む可能性もあります。
CFD取引の仕組みとメリット・注意すべきリスクを解説
楽天証券のCFD取引の特徴
楽天証券のCFD取引について、概要を紹介します。
サービス名 | 楽天CFD |
---|---|
指数CFD銘柄数 | 23銘柄(レバレッジ10倍) |
商品CFD銘柄数 | 14銘柄(レバレッジ20倍) |
バラエティCFD | 1銘柄(レバレッジ5倍) |
取引時間 | 月曜日〜金曜日 午前8:00〜翌午前7:00 |
手数料 | 取引手数料:無料 口座開設手数料:無料 入出金手数料:無料 口座管理手数料:無料 ロスカット手数料:無料 |
スプレッド | 変動制 |
注文方法 | スピード注文 成行注文 指値注文 逆指値注文 OCO注文 IFD注文 IFD-OCO注文 |
取引ツール | iSPEED マーケットスピード Ⅱ |
楽天証券では、CFD取引にかかる取引手数料が無料で利用できます。
また、取引にかかる各銘柄の売付価格と買付価格には、スプレッドによる差が生じ、スプレッドは商品ごとに異なるため事前に確認しましょう。
取引できる商品ラインナップ
楽天CFDにて、取引対象の商品ラインナップを紹介します。
指数CFD |
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商品CFD |
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バラエティCFD |
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「指数CFD」は、日経平均やダウなど、主要株式指数からマイナー株価指数まで、23銘柄の株価指数CFD銘柄を取引できます。
「商品CFD」は、商品を保有することなく、14銘柄の商品の価格が上昇するか、下降するかを予想して行う取引です。
「バラエティCFD」は、レバレッジETFとETNや、リートETFなどを参照原資産にするCFD取引です。
楽天証券のCFD取引の評判・口コミ
楽天証券のCFD取引に関する評判や口コミを紹介します。
楽天証券が運営しているので安心して利用できる
スマホアプリが使いやすい!
取引ツールにMT4を採用している
マーケット情報が充実している!
追証によるロスカット阻止ができれば…
楽天証券のCFD取引のメリット
楽天証券でCFD取引を始めるメリットを紹介します。
- 取引手数料や口座開設手数料が無料
- MT4を利用してCFD取引が可能
- NYダウやS&P500のCFD取引も少額取引できる
- デモ取引やセミナー動画などの充実した教育体制
取引手数料や口座開設手数料などが無料
楽天証券CFDでは、CFDにかかる取引手数料が無料で利用できます。
さらに、「口座開設手数料」「入出金手数料」「口座管理手数料」「ロスカット手数料」でも費用が発生しないため、低コストで運用したい方も安心して始められるでしょう。
しかし、購入時・売却時で生じる差額の「スプレッド」は、個人で負担する必要があるため、完全に手数料が無料というわけではありません。
MT4を利用してCFD取引が可能
楽天証券CFDは、自社配信する「iSPEED」「マーケットスピードⅡ」の他にも、「MT4(Meta trader 4)」という取引ツールを利用して取引が可能です。
世界水準の取引ツールであるMT4は、ロシアのメタクオーツ社が開発した取引ツールで、テクニカル分析や自動売買に定評があります。
サービス名 | 楽天MT4CFD |
---|---|
指数CFD銘柄数 | 12銘柄(レバレッジ10倍) |
商品CFD銘柄数 | 5銘柄(レバレッジ20倍) |
取引時間 | 月曜日〜金曜日 午前8:00〜翌午前7:00 |
手数料 | 取引手数料:無料 口座開設手数料:無料 口座管理手数料:無料 |
スプレッド | 変動制 |
注文方法 | 成行注文 指値注文 逆指値注文ワンクリック注文 IF-DONE注文 IF-OCO注文 トレーリングストップ注文 |
取引ツール | MT4 |
楽天MT4CFDでCFD取引を行う場合、先に楽天FX口座を開設する必要があるため、総合口座しか持っていない方は注意しましょう。
NYダウやS&P500のCFD取引も少額取引できる
楽天CFDでは、各種銘柄を少ない証拠金額から取引できます。
特に、NYダウやS&P500が分類される「米国30」は0.01単位から、「米国500」は0.1単位からと、他社と比較しても少額に抑えられます。
どちらも初心者〜上級者までおすすめの銘柄のため、人気銘柄が手頃な価格で求められる点はメリットです。
デモ取引やセミナー動画などの充実した教育体制
楽天証券では、動画配信によるセミナーや情報コンテンツなど、初心者の方も安心の環境が整っています。
「楽天証券・経済研究所」では、専門家のセミナーにて、株式や債券、CFD取引に関する学習を受けられるためおすすめです。
さらに、CFD取引のデモ取引ツールを利用することで、資金を無駄にせずに練習で取引もできます。
楽天証券のCFD取引のデメリット
楽天証券でCFD取引を行う際のデメリットを紹介します。
- 変動制スプレッドのためスプレッドが大きくなる恐れがある
- 限定的な銘柄数
- テキストテキスト
変動制スプレッドのためスプレッドが大きくなる恐れがある
楽天証券CFDでは、変動制スプレッドを採用しているため、相場状況次第で幅が増大するリスクがあります。
スプレッドが固定されている取引では、相場状況の影響を受けないため、あまり影響を受けません。
変動制スプレッドの場合、相場次第でスプレッドはコストにもなるため、都度確認しておきましょう。
限定的な銘柄数
楽天証券CFDの銘柄数は、他のCFD取引が可能な証券会社と比較しても、豊富とはいえません。
同じくCFD取引で有名な「IG証券」は、取扱銘柄が17,000種に及ぶため、希望する銘柄を扱っていないこともしばしば。
しかし、主要な銘柄は抑えているため、目移りする心配もないでしょう。
ロスカットされやすい
楽天証券のCFD取引では、損失が発生して証拠金維持率が100%以下になった場合、追加で証拠金を入金して、ポジション保有の継続ができません。
追加で証拠金の入金が可能な証券会社では、余剰証拠金がゼロになった場合、証拠金の不足分をプラスに持っていくことで保有銘柄のポジション保有が可能です。
しかし、楽天証券では、損失の大きい建玉から強制的にロスカットされるため、不憫に感じる方もいるでしょう。
楽天証券のCFD取引と他社の比較
楽天証券のCFD取引を、他社の取引と比較しました。
- 銘柄数の比較
- 手数料の比較
- 取引ツールの比較
銘柄数の比較
各証券会社ごとに、銘柄数を比較していきましょう。
楽天証券CFD | 38銘柄 |
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IG証券 | 17,000銘柄 |
GMOクリック証券 | 146銘柄 |
LINECFD | 158銘柄 |
他の証券会社と比較しても、楽天CFDの取り扱い銘柄数は多いとはいえませんが、主要銘柄は抑えているため、初心者から上級者まで利用できます。
CFD取引におすすめの証券会社と銘柄は?株価指数、個別株式、商品ごとに徹底紹介
取引手数料の比較
各証券会社に関する取引手数料を、比較してみましょう。
楽天証券CFD | 無料 |
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IG証券 | 株式CFD(日本株):110円〜 株式CFD(米国株):16.50ドル〜 株価指数CFD:無料 債券先物CFD:無料 商品CFD:無料 |
GMOクリック証券 | 無料 |
LINECFD | 無料 |
「IG証券」の株式CFD取引では、コストにあたる取引手数料が発生します。
株式CFDを低コストで運用したい方は、無料で取引できる証券会社を検討してください。
取引ツールの比較
つづいて、各証券会社で利用できる取引ツールを比較します。
楽天証券CFD | iSPEED マーケットスピードⅡ MT4 |
---|---|
IG証券 | IG証券 トレーディングアプリ |
GMOクリック証券 | はっちゅう君CFD |
LINE CFD | LINE CFD スマホアプリ |
特に、楽天証券では、海外基準で人気のある「MT4」が利用できるため、より高機能・操作性を求める方は楽天証券でのCFD取引を検討してください。
CFD取引の注意点
CFD取引で意識してほしい注意点を紹介します。
- 株式投資と損益通算ができない
- CFD取引に関して勉強するツールが少ない
- 長期投資向けの金融商品ではない
株式投資と損益通算ができない
CFD取引を行う際、CFD取引は雑所得に区分されることを覚えておきましょう。
株式投資や投資信託などは、「譲渡所得」や「配当所得」に分類されますが、CFD取引や先物取引は、雑所得に分類されます。
株式投資で100万円の利益があった場合、CFD取引でそれ以上の損失が発生しても、株単体で20.315%の税金が引かれるため注意しましょう。
CFD取引に関して勉強するツールが少ない
CFD取引は、日本で2005年からスタートした投資です。
そのため、書籍やネット上の情報量も、株式投資・FXと比較すると不足しているのも事実。
ある程度学習した後、実際の取引で知識や運用方法を学ぶことが大切です。
長期投資向けの金融商品ではない
CFD取引は、基本的に短期投資に特化した金融商品といわれています。
株式投資やFXの場合、長期投資やデイトレードのような選択肢がありますが、CFD取引は翌日に持ち越した際に、調整金や運用コストがかかる点に注意が必要です。
さらに、価格変動の激しい金融商品のため、保有中にロスカットや追証のリスクが発生します。
自由度の高い取引はできないですが、24時間取引できるので、サラリーマンや主婦の方でも始めやすい投資です。
楽天証券で安心してCFD取引を始めよう!
楽天証券CFDに関する各種銘柄や手数料、メリット・デメリットを紹介しました。
楽天CFDは、楽天証券の提供するCFD取引サービスで、高機能かつ操作性抜群のツールを利用できます。
しかし、変動制のスプレッドを採用して、追証によるロスカット阻止ができないため、事前に把握しておきましょう。
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