2022年12月16日に岸田総理より、NISA制度の変更について発表されました。
元々NISA制度は2024年から変更されることが決まっていましたが、今回の公表により元々の計画からさらに変更があり、分かりやすい制度へ改革されることになります。
しかし既にNISA口座で投資をしている方の中には、今のNISAがどうなるのか知らないという方もいるかと思います。
そこでこの記事では、2024年から変更されるNISA制度と、従来のNISAがどうなるのかについて詳しく解説していきます。
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岸田政権下でNISA制度が変わる?
2022年12月16日、岸田総理が議長を務める「新しい資本主義実現会議」から、NISA制度の拡充が発表されました。
この公表に伴い、元々新NISAとして計画されていた2階建てのNISAは中止となりました。
岸田総理が就任時に掲げていた「国民の所得を増やす」を達成するための変更になるので、より使いやすい制度となります。
「新しい資本主義実現会議」からNISAの拡充が発表された
NISAの拡充は、岸田総理が議長を務める「新しい資本主義実現会議」により発表されました。
新しい資本主義実現会議は「成長と分配の好循環」と「コロナ後の新しい社会の開拓」をコンセプトとした新しい資本主義を実現するために、内閣に設置された新しい資本主義実現本部です。
今回の拡充では、一般NISAとつみたてNISAの一本化・投資枠の拡充・期間の恒久化が決まっています。
以前計画されていた2階建て構造は中止に
NISA制度は元々2024年に変更されることが決まっていましたが、以前計画されていた新NISAは一般NISAとつみたてNISAを2階建て構造にするものでした。
しかし、今回新たに岸田総理が発表したNISAの拡充で一般NISAとつみたてNISAは一本化することが決まったので、2階建て構造のNISAは中止になります。
岸田政権下での新NISAの変更点
今回発表された新NISAによって、従来のNISAから下記の変更が行われます。
- 一般NISAとつみたてNISAが一本化
- 投資枠の拡充
- 期間が恒久化される
下記で詳しく解説していきます。
一般NISAとつみたてNISAが一本化
今までは一般NISAとつみたてNISAで分かれており、どちらか片方しか口座を開設できませんでしたが、新NISAでは一本化されます。
今までの一般NISAは成長投資枠、つみたてNISAはつみたて投資枠という扱いになり、どちらにも投資ができるようになります。
投資枠の拡充
一般NISAとつみたてNISAが一本化されることによって、今までより投資枠が拡充されます。
今までは一般NISAが年間120万円、つみたてNISAが年間40万円が投資枠の上限でしたが、新NISAでは成長投資枠は年間240万円まで、つみたて投資枠は年間120万円までとなります。
ただし生涯投資枠の上限は1,800万円と決まっています。
期間が恒久化される
従来のNISAでは一般NISAが2027年、つみたてNISAが2042年と決まっており、それ以降は新規投資できないという問題点がありました。
しかし今回の改正により期間が恒久化されることになったので、投資期間の終わりを意識しないで投資ができるようになります。
NISAが変わることでこれまでのNISAはどうなる?
新NISAになることでの変更点は分かりましたが、新NISAができても既にNISAを始めている方は2023年までは非課税で運用することができます。
新NISAの口座も開設でき、1,800万円の生涯投資枠を全て使うこともできるので、既にNISAを利用している方でも安心して投資ができます。
しかし、新NISAではジュニアNISAが廃止されるので、未成年の方はNISAを利用することができなくなります。
未成年でも資産運用はできる?資産運用のメリットと始め方を解説
従来のNISAは期間終了まで非課税で投資できる
新NISAは従来のNISAとは別で管理されるので、今NISAを利用している方は期間終了まで非課税で資産を保有することができます。
また従来のNISAを利用していても、新NISAで生涯投資枠の1,800万円を全て利用することができるので、まだNISAを始めていない方でも2023年のうちにNISA口座を作っておくことでよりお得に投資ができます。
例えば2023年に一般NISA口座を開設すれば、年間120万円分の一般NISA+新NISAの生涯投資枠1800万円=最大1920万円分が非課税で投資できます。
成人しか利用できなくなる
従来のNISAは一般NISAとつみたてNISAの他に、ジュニアNISAという未成年でも投資ができる制度がありましたが、2023年に制度が終了します。
そのため新NISAでは未成年のNISA口座は開設できず、子どもの将来に向けた投資が非課税ではできなくなります。
NISAにおすすめのネット証券
NISAを始める時は証券会社で口座開設をする必要があります。
NISAが利用できる証券会社は数多くありますが、ネット証券であれば手数料が低く、初心者でも利用しやすくなっています。
その中でもおすすめのネット証券が下記になります。
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券
下記で各ネット証券の特徴について、詳しく解説していきます
楽天証券
引用:楽天証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
0コース(信用取引込) | 0円 | 0円 | 0円 |
積立NISA | 195銘柄 |
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投資信託 | 2,613本 |
外国株 | 米国株式(4,810銘柄)/中国株式/ASEAN株 |
ポイント投資 | 楽天ポイント |
取引ツール(PC) |
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スマホアプリ |
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楽天証券は4年連続で口座開設数がNo.1、NISAの口座開設数も3年連続No.1のネット証券になります。
楽天証券は手数料が低いことが有名で、投資信託は全銘柄無料、国内ETFは売買手数料が無料、海外ETFも買付手数料が無料になります。
またセミナーや情報が充実しているので、投資初心者でも知識を身につけながら投資を行えます。
楽天証券のおすすめポイント
楽天証券は、楽天グループのサービスと連携することでお得に投資できることがおすすめポイントです。
楽天銀行と連携することでマネーブリッジが利用することができ、振込手数料が無料になり、楽天銀行口座には優遇金利が適用されます。
また電子マネーの楽天キャッシュで投信積立を購入したり、投資信託で一定の残高を達成することで楽天ポイントが付与されます。
楽天ポイントを利用してポイント投資もできるので、さらにお得に投資ができます。
楽天証券の評判・口コミはどう?楽天ポイントで投資できる仕組みや口座開設手順を解説
SBI証券
引用:SBI証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
積立NISA | 208銘柄 |
---|---|
投資信託 | 2,683本 |
外国株 |
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ポイント投資 |
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取引ツール(PC) |
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スマホアプリ |
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SBI証券は口座開設数が840万を突破している、ネット証券国内株式個人取引シェアNo.1尾のネット証券です。
SBI証券は投資信託やつみたてNISAの銘柄数が多く、外国株も選べる国が多いので、業界屈指の金融商品の数を誇ります。
つみたてNISAで選べる投資コースが毎月・毎週・毎日の3つと多く、時間を分散させて投資することが可能です。
SBI証券のおすすめポイント
SBI証券のおすすめポイントは、圧倒的な手数料の低さです。
SBI証券のプランの1つであるアクティブプランは、100万円までの投資なら手数料0円、200万円までなら1,238円になっています。
投資を非課税で行えるNISAの特徴とSBI証券の手数料の低さを組み合わせると、かなりお得に投資ができます。
SBI証券の評判・口コミはやばい?口座数NO.1の理由やメリット・デメリットを徹底解説
マネックス証券
引用:マネックス証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 550円 | 550円 | 550円 |
積立NISA | 167本 |
---|---|
投資信託 | 1,520本 |
外国株 | 米国株式(5,000本以上) 中国株式 |
ポイント投資 | マネックスポイント |
取引ツール(PC) |
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スマホアプリ |
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マネックス証券は口座開設数が200万を超える、投資経験がある方にも初心者の方にも選ばれているネット証券です。
マネックス証券は米国株取引に力を入れており、取引手数料は最低0米ドル〜、開始時には最大3万円のキャッシュバックを受けることができ、みんなの株式の「米国株おすすめネット証券ランキング」の2022年第1位になっています。
マネックス証券のおすすめポイント
マネックス証券は、ポイント還元率の高さがおすすめポイントです。
マネックス証券ではマネックスカードを利用することでポイント還元を受けることができ、その還元率は1.1%とかなり高くなっています。
他社の場合は0.2〜0.5%ほどの還元率なので、トップレベルの還元率であることが分かります。
例えばポイント還元率が0.5%のカードで毎月50,000円投資した場合の、年間のポイント還元率は3,000ポイントになります。
しかしマネックス証券の還元率1.1%のカードで毎月50,000円投資したら、年間のポイント還元率は6,600ポイントと倍近くになります。
マネックス証券の評判・口コミはどう?米国株投資におすすめの理由や口座開設手順も解説
岸田政権下で新NISAになることで投資枠が増えて期間も拡充される
岸田総理が発表したNISAの拡充では、一般NISAとつみたてNISAの一本化・投資枠の拡充・期間の恒久化が行われます。
生涯では1,800万円まで非課税で投資をすることができ、今までのNISA制度より多額の投資を行うことが可能になりました。
しかし新NISAは2024年から始まり、従来のNISAは2023年まで口座開設ができるので、今のうちにNISAを始めることで、新NISAの1,800万円の投資枠に加えて従来のNISA分の非課税枠も利用できるので、更にお得に投資ができます。