株式投資と投資信託、それぞれの特徴を持ったETF投資は、株式投資同様、リアルタイムで取引が行えます。
それと同時に、少額かつ分散投資に長けているとして、投資経験が浅い初心者にもおすすめの商品です。
これからETF投資を始めるなら、国内ETFか海外ETFのどちらを中心に行っていこうかと迷うときがあります。
今回は、銘柄数・手数料を比較して国内ETFと海外ETFが始められるおすすめのネット証券の紹介と合わせて、国内ETFと海外ETFを始めるメリット・デメリットを解説します。
【2024年最新】ネット証券おすすめランキング!初心者におすすめの証券会社を徹底比較
- 日本株取引手数料0円!
- ”投資の神様”バフェット保有銘柄や大口売買動向が無料で見れる
- 四季報、20年分の財務情報など無料の投資情報が満載
ETF投資ができるおすすめのネット証券
ここでは、銘柄数・手数料を比較して国内ETFと海外ETFが始められるおすすめのネット証券を紹介します。
楽天証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
米国株式の入庫で米国株 現物取引手数料80%OFFクーポン10枚プレゼント&抽選で20名様に1,000ポイントプレゼント! など
楽天証券では、国内ETFと海外ETFの両方を取り扱っています。
国内銘柄では、日経225連動投信や、TOPIX連動型投信など長期運用に適した銘柄を中心に提供し、外国ETFでは、RTFSPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF、バンガードS&P500ETF(VOO)といった、海外の有名企業が発行する株式をまとめた銘柄等の購入ができます。
また国内ETF、海外ETFともにNISA口座で取引ができるので、取引コストを抑えた資産運用が行えます。
楽天証券<のおすすめポイント
楽天証券のおすすめするポイントをまとめると、以下の点が挙げられます。
- NISA口座で取引が始められる
- 1日定額コースなら100万円まで手数料無料
- 取引毎に楽天ポイントが得られる
楽天証券で、ETF投資を行った際、購入額に応じた楽天ポイントが投資家に還元されます。
貯まったポイントは、各種楽天サービスで使用できるほか、銘柄を購入する時の資金替わりに使用できます。
日ごろから楽天サービスを利用しているユーザーに、楽天証券はおすすめです。
また楽天証券が取り扱っている国内ETF175銘柄が売買手数料0円で、海外ETFでは15銘柄が買付無料となっています。
取引コストを抑えながらETF投資をしたい方にも楽天証券はおすすめです。
楽天証券の評判・口コミはどう?楽天ポイントで投資できる仕組みや口座開設手順を解説
SBI証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
【はじめての方限定!】米国株式信用取引手数料が実質無料!
MAXIS海外株式・国内リートETFの買付&アンケートの回答でもれなく200ポイントプレゼント! など
口座開設者数840万人を突破し、国内で最も高いシェア率を誇るSBI証券では、270近い国内ETFと、380近く海外ETFを取り扱っています。
国内ETFのうち100近い銘柄が売買取引無料で取引が行え、海外ETFでは9銘柄が買付手数料無料で取引できます。
また海外ETFでは、米国ETFに加え、経済成長に期待が高まる香港やシンガポール、韓国など、証券取引所に上場している銘柄の購入もできます。
SBI証券のおすすめポイント
SBI証券のおすすめするポイントをまとめると、以下の点が挙げられます。
- NISA口座でも取引が行える
- 貸株サービスを提供している
- 取引銘柄数が豊富
SBI証券で、米国株投資をされている方であれば、カストックという米国株の貸株サービスが利用できます。
貸株サービスとは、保有している株式、またはETFをSBI証券に貸し出すことで、貸出金利が得られるというサービスになります。
配当金目的で銘柄を長期保有するなら、買ストックを利用して利益を得るのが効果的です。
なお、貸株サービスを行っているのは、SBI証券ただ1つです。
SBI証券の評判・口コミはやばい?口座数NO.1の理由やメリット・デメリットを徹底解説
マネックス証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 550円 | 550円 | 550円 |
米国株信用取引口座申込スタート記念!200ポイント&手数料キャッシュバック など
マネックス証券では、国内ETFと海外ETFの2種類を取り扱っており、米国ETFの取扱件数と国内ETFの情報提供力に長けています。
マネックス証券は、ネット証券界隈の中では、海外銘柄の取扱数が豊富で、前述した楽天証券やSBI証券よりも選択の幅が広いです。
その強みが、海外ETFにも活かされています。
また取り扱っている国内ETFの銘柄一覧では、分配金利回り、信託報酬、純資産総額など、各項目別で並び替えができる機能を搭載しています。
自分の投資目的に適した銘柄が、一覧項目をセッティングするだけで選べます。
マネックス証券のおすすめポイント
マネックス証券のおすすめするポイントをまとめると、以下の点が挙げられます。
- 海外ETFの取扱数が豊富
- 13銘柄の米国ETFの買付手数料が無料
- 上限なしで買付手数料(税抜き)がキャッシュバック
マネックス証券で始める海外ETFでは、13銘柄の米国ETFを対象に、買付手数料(税抜き)が実質無料になるキャッシュバックを実施しています。
対象銘柄は主に、VTI、VOO、VTなど、米国ETFの中でも上位に入る銘柄を中心にキャンペーンの対象にしています。
なお、キャンペーンの対象になっている銘柄は、半年に1度のペースで見直しが実施され、自分が買い付けている銘柄をキャンペーンの対象にしたい場合は、銘柄要望受付サービス「シンボル+」でキャンペーンの対象にできます。
マネックス証券の評判・口コミはどう?米国株投資におすすめの理由や口座開設手順も解説
auカブコム証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
信用取引口座開設+新規建1億円以上で信用取引の売買手数料(税込)全額キャッシュバック など
三菱UFJフィナンシャル・グループとKDDIが提供しているメガバンク系列のネット証券であるauカブコム証券では、200近い国内ETFと海外ETFを取り扱っています。
国内ETFでは、国内株式を購入するとき同様、特定の条件を満たした時に利用できる弊社独自の割引サービスが利用できます。
さらに、一部の国内ETFに限り、毎月500円以上1円単位で銘柄の買い増しができる「プレミアム積立R」の利用ができます。
また海外ETFは、米国のみの取り扱いで、2022年の1月から取り扱いを始めたばかりですが、自動売買ツール対応につき、本職で忙しい投資家にとっては大きなメリットになるシステムを提供しています。
auカブコム証券のおすすめポイント
auカブコム証券のおすすめするポイントをまとめると、以下の点が挙げられます。
- 独自の割引サービスを提供
- 少額から積立ができるサービスを提供
- 自動売買ツールで取引ができる
auカブコム証券では、他社では見かけない独自サービスを多数展開しています。
例えば、NISA口座を開設して、ワンショット手数料、もしくは1日定額手数料で国内現物株式を購入した場合、最大5%のNISA割が適用されます。
そのほかにも、auユーザーを対象にした割引サービスや、50歳以上の会員を対象にしたシニア割など、計5種類の割引サービスを提供しています。
また、条件を満たすものが複数ある場合は、併用利用もできます。
auカブコム証券の評判・口コミはどう?メリット・デメリットや取引手数料・取引ツールを解説
moomoo証券
moomoo証券では、日本株に取引手数料0円で投資することができます。
過去20年分の財務情報や四季報といった投資データ・チャート予測ツールなども備えているので、スマホ片手にプロ級の銘柄分析が可能。
また業界唯一*リアルタイム株価を反映したデモ取引が可能な証券会社でもあり、実際の取引とほとんど変わらない状態でデモ取引ができます。
リアルな投資体験をしてみたい初心者から、より実践を想定したシミュレーションができるツールを求める上級者にもおすすめできます。
moomoo証券のおすすめポイント
ETFを取引きできる証券会社の中でも、moomoo証券は独自の強みを持っています。
例としてmoomoo証券では、“投資の神様”と言われているウォーレン・バフェット氏をはじめとする、多くの機関投資家のポートフォリオを一目でチェックできます。
有名な機関投資家の売買動向(保有銘柄、運用状況、保有比率の変化等)を簡単に追えるため、自身の投資にも活かしやすいです。
moomoo証券の口コミ・評判はどう?メリット・デメリットや手数料も解説
DMM株
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 88円 | 198円 | 374円 |
1日定額制 | ー | ー | ー |
口座開設された方へ抽選で2,000円プレゼント
25歳以下のお客様の現物取引手数料が実質0円
数多のサービスを提供しているDMMグループに所属するDMM株では、250近い国内ETFと海外ETFの2つを取り扱っています。
突出すべきは、25歳以下の投資家に限り、国内株式、ETF等を売買した時に発生する取引手数料が翌月キャッシュバックされる制度を設けていることです。
例えば、月末時点で取引手数料が1,100円だった場合、次月20日に1,100円が手元に還ってくる仕組みを設けており、そのお金を取引に使用したり、出金したり、様々な用途で使えます。
また海外ETFでは、買付手数料のみならず、売却手数料もゼロになるサービスを提供しています。
DMM券のおすすめポイント
DMM株のおすすめするポイントをまとめると、以下の点が挙げられます。
- 25歳以下に限り、手数料がキャッシュバックされる
- 米国株式の取引手数料は、約定代金にかかわらず一律0円
- DMM 株ポイント1Pt=1円で取引、または現金化ができる
DMM株のおすすめポイントは、他所よりも取引手数料が安価という点です。
例えば外国ETFを売買するとき、1ドルあたり 25銭の為替スプレッド、配当金を受け取るときには、基準為替レート -1円が発生しますが、取引手数料は約定代金に関わらず一律0円で取引が行えます。
さらに、25歳以下に限っては、次月20日にかかった手数料がキャッシュバックされます。
ランニングコストを抑えながら、取引を行っていきたい方にDMM株はおすすめです。
DMM.com証券(DMM株)の口コミ・評判まとめ!他社と比較したメリット・デメリット
ETF投資を行うメリット
前節で、国内ETFと海外ETFが始められるネット証券を5社紹介してきました。
株式投資と投資信託が持つ特徴を合わせたETF投資を国内外問わず始めると、以下のメリットが得られます。
- 低コストかつ価格変動が分かりやすい
- 分散投資に向いている
- 取引時間内ならいつでも売買できる
低コストかつ価格変動が分かりやすい
ETF投資で取引できる銘柄の多くがTOPIXや日経平均株価などの指数に連動しているので、常時行われる値動きの把握が容易です。
投資を行っていく上で、保有している銘柄の値動きの管理がしやすいか否かで、結果が変わってきます。
例えば、日経平均株価に連動しているものを保有していれば、ニュースや新聞など、あらゆるメディアを通じて確認ができます。
またETF投資で取引ができる銘柄は、投資信託で購入できる銘柄よりもランニングコストが低いので、資産が少ない方でも無理なく運用できます。
分散投資に向いている
リスクヘッジを踏まえて投資を行うなら、集中投資よりも分散投資で資産運用を行うのが適切です。
例えば、株式投資で分散投資を行うなら、多額の資金が必要になります。
仮に、ミニ株など、少額投資に適した投資サービスを利用したとしても、相応の資金が必要になります。
しかし、ETF投資で購入できる銘柄の中には、複数の銘柄が含まれている状態なので、銘柄を1つ購入するだけで複数の企業に投資が行えている状態になります。
また銘柄を1つ購入する資金も少額で済みます。
取引時間内ならいつでも売買できる
ETF投資で購入できる銘柄の多くは、証券取引所に上場しているので、取引所が営業している時間帯であれば、いつでも売買が行えます。
例えば、投資信託の場合、基準価額が1日1つになるので、投資家の視点では売買する取引価額が分からず、約定後に予想以上の価額で購入してしまったという事態を招く恐れがあります。
しかし、ETF投資は、リアルタイムで取引が行えるため、このような事態に遭遇する心配がありません。
ETF投資が抱えるデメリット
ETF投資は、少額かつ分散投資が容易に行えるうえ、取引所が営業しているなら、投資家の裁量でいつでも取引が行えます。
一方、ETF投資を行っていくなら、以下のリスク、デメリットに気を配りながら行わなければ、損失を生む可能性があります。
- ベンチマークと値動きが乖離している
- 海外ETFは国内ETFよりも手数料が高い
ベンチマークと値動きが乖離している
ETF投資で銘柄を購入し、値動きの管理を行っていると、組入銘柄の売買のタイミングや運用コストなどが値動きに作用して、ベンチマークとの乖離を生むことがあります。
これを価格乖離リスクと言い、「基準価額と取引所価格の乖離」や「基準価額と対象指標の乖離」などを指します。
海外ETFは国内ETFよりも手数料が高い
国内ETFではなく、海外ETFを行う場合、取引手数料に加えて、為替スプレッドなど、別途手数料が発生するため、国内ETFを購入するよりも手数料が高くなります。
極力ランニングコストを抑えて、取引したい方にとっては、デメリットになりますが、NISA口座を利用したり、買付手数料が無料になる銘柄を購入するなど、様々な手段を用いればランニングコストの軽減が図れます。
ETF初心者におすすめの銘柄の選び方
少額で始められるうえ、リスクヘッジを兼ねた分散投資ができるETF投資は、これから資産運用を始められる初心者におすすめですが、どんな銘柄を購入したらいいのか、わからず、立ち往生してしまう方が多いです。
公式が提供しているランキングを頼りに購入しても、思うような運用ができないこともしばしあります。
ここでは、ETF投資を始めるときに購入する銘柄の選定方法を紹介します。
- 流動性があるもの
- 乖離率が低いもの
- 運用コストが低いもの
流動性があるもの
1つ目は、流動性があるものです。
流動性があるものとは、銘柄を購入したい時に買えて、売却したい時に売却できるといった柔軟な対応ができるものを指します。
例えば、売買高が低いものを購入した場合、値動きが見えにくく、売買のタイミングが掴めずいつまでも保有し続けてしまうリスクを背負います。
また銘柄によって、売買高と売買代金が異なり、この2点が低いモノでも、流動性が高い銘柄が存在します。
そのときは、スプレッドが狭く、デプスが大きいものを選ぶのがポイントです。
乖離率が低いもの
ETF投資では、組入銘柄の売買のタイミングや運用コストなどの要因で、値動きとベンチマークに乖離が見られます。
乖離が高いものほど、設計通りの運用が行えていないことを示唆します。
その割合を示したものを乖離率と言い、ETFの基準価額の変化率(騰落率)と、ベンチマークの変化率(騰落率)との差を指します。
乖離率が高いものほど、設計通りの運用が行えていないので、乖離率が限りなく0に近いものほど設計通りの運用が行えている証拠になります。
運用コストが低いもの
ETF投資を始めていくと、買付手数料や信託報酬など、投資スタイルに応じて様々なコストが発生します。
運用コストが高くつくものほど、投資家の負担が重くなります。
効率よく資産運用を行っていくためにも、運用コストが低く抑えられる銘柄と、独自の割引サービスを展開しているネット証券を選ぶのがおすすめです。
ETF投資は少額で分散投資に適した投資商品
ここまで、銘柄数・手数料を比較して国内ETFと海外ETFが始められるおすすめのネット証券の紹介と合わせて、国内ETFと海外ETFを始めるメリット・デメリットを解説してきました。
株式投資と投資信託、それぞれの特徴を持つETF投資は、少額で始められるうえ、リスクヘッジを兼ねた分散投資に長けている投資方法になるので、これから資産運用を始められる方におすすめです。
自分に合ったネット証券を選ぶ時は、取り扱い銘柄数や手数料の確認と合わせて、独自のサービスやキャンペーンを実施していることを確認してから開設手続きを行うのがおすすめです。