東南アジアへの投資が注目される今、タイ株式を購入したいと考えている方は多いのではないでしょうか。
タイ株式は日本の証券会社を通して購入することができ、高配当で今後の成長性が期待できる株式です。
しかしタイ株式の購入には気をつけるべき注意点があり、そのポイントを抑えていないと損をしてしまう可能性があります。
そこでこの記事では、タイ株式のメリット・デメリットから日本でタイ株式を購入できる証券会社まで紹介していきます。
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タイ株式とは
まずはタイ株式とについて知っておきましょう。
タイ株式は東南アジア諸国連合(ASEAN)に加盟している国の株式である、アセアン株式の1つであり、ASEANに所属している国はGDPが年々成長しているため、今後の株価上昇が期待できます。
タイ株式はタイ証券取引所でのみ取引を行うことができ、SETとMAIの2種類に市場が分かれています。
株式の種類も3種類あり、ローカル株、フォーリン株、NVDRに分かれます。
取引単位は100株単位と日本と変わりませんが、取引時間は日本時間で前場12:00〜14:30、後場16:30〜18:30となっており日本株の取引時間より少し長くなっています。
外国株式とは?投資するメリット・デメリットや国や企業の選び方を徹底解説
取引ができるのはタイ証券取引所のみ
タイ株式を取引できるのはバンコクにあるタイ証券取引所のみとなっています。
市場の種類は下記の2種類に分かれます。
市場の種類 | |
---|---|
SET | 大企業向けの市場 |
MAI | 中小企業向けの市場 |
SET市場は日本でいう東証一部であり、銘柄は579銘柄あります。
一方MAI市場は日本でいうマザーズのような新興企業が入った市場であり、銘柄は179銘柄あります。
株式の種類が3つに分かれている
タイ株式は下記の3種類に分けられます。
- ローカル株
- フォーリン株
- NVDR
ローカル株が現地の投資家が購入する株であり、流動性が高く価格が割安になります。
一方フォーリン株は外国の投資家が購入する株であり、流動性が低く価格が割高になっています。
最後のNVDRは現地、外国どちらの投資家でも購入することができる株になります。
取引時間が前場12:00〜14:30、後場16:30〜18:30
タイ株式の取引時間は日本時間の前場12:00〜14:30、後場16:30〜18:30と日本より少し長くなっています。
日本株は前場9:00〜11:30、後場12:30~15:00となっているので、日本株より長い時間取引ができます。
日本との時差も2時間と少なくなっているので、日本からでも投資しやすくなっています。
タイ株式を購入するメリット
では次にタイ株式を購入するメリットについて紹介します。
タイ株式を購入するメリットは下記になります。
- 経済成長が早い
- 配当金が高利回りである
- 分散投資ができる
各メリットについて、詳しく解説していきます。
経済成長が早い
タイは経済成長が早くGDP成長率がほぼ常にプラスに転じており、2022年4〜6月の成長率は+2.5%となっています。
世界中の企業がタイに進出しており、農作物の生産や輸出も強く、加えて観光地としても人気であるので経済成長が早く進んでいるのです。
経済成長が起こると株価も上昇することが期待できるので、タイ株式を取引することで大きな利益を狙うことができます。
配当金が高利回りである
タイ株は1株あたりの株価が安いものが多く、配当金も高いので高利回りであることもメリットになります。
日本株の配当利回りの平均は1.69%ですが、タイ株式の配当利回りはSETで3.61%、MAIで2.38%と1〜2%も利回りが高くなっています。
配当金は日本と同じ年1、2回分受け取ることができるので、業績の良い企業に投資してインカムゲインを売買だけではなく配当金でも利益を得ましょう。
分散投資ができる
投資では分散投資をすることで株式の価格が落ちた時のリスクを減らします。
ですが株式の価格は国の情勢に影響を受けるので、一つの国の株式だけを保有していたら国の経済が悪化した時に全ての株式が影響を受けてしまいます。
そのため他国の株も保有しておくことが、リスクの分散に繋がるのです。
また外国株を保有している方も先進国の株しか持っていないという場合は、新興国であるタイの株式を持つことで先進国に何かあった時のリスク分散に繋がります。
タイ株式を購入するデメリット
多くのメリットがあるタイ株式ですが、デメリットも存在します。
- 信用取引ができない
- 最新情報が得られない
- 為替リスクがある
各デメリットについて、詳しく解説していきます。
信用取引ができない
現地に住んでいる場合はいいのですが、外国人は基本的に信用取引を行うことができません。
長期投資を目的としているならいいですが、短期の取引においては現地の投資家より不利な条件となります。
最新情報が得られない
タイの投資に関する情報はまだ日本語で見られるものが少なく、最新の情報を得ることが難しくなっています。
タイ株式を取り扱っている証券会社は少なく、個別に情報を得ようと思うとタイ語の記事を自分で翻訳するしかありません。
為替リスクがある
タイ株式に投資する時は、為替リスクに気をつけましょう。
為替リスクは通貨の為替相場によって、利益が減少・損失を起こしてしまうことです。
タイは経済成長が著しい国ではありますが、先進国に比べてまだ経済が脆弱なので、相場が急に下落することもありえます。
また為替手数料が1タイバーツ=8銭ほどかかるのでその点も注意しましょう。
タイ株式が購入できるおすすめネット証券を比較
実際に日本でタイ株式が購入できるネット証券を比較していきましょう。
タイ株式が買えるネット証券は下記の3社になります。
会社名 | 楽天証券 | SBI証券 | アイザワ証券 |
---|---|---|---|
取扱銘柄数 | 75銘柄 | 77銘柄 | 196銘柄 |
取引手数料 | 約定代金の1.1% | 約定代金の1.1% | 売買代金の1.65% |
最低手数料 | 550円 | 税込837.1タイバーツ(約3,269円) | 5,500円 |
取引時間 | 11:30〜18:35 | 11:30〜18:30 | 12:00〜18:40 |
取引デモ | ○ | ○ | × |
タイ株式が購入できるおすすめネット証券を解説
楽天証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
0コース(信用取引込) | 0円 | 0円 | 0円 |
積立NISA | 195銘柄 |
---|---|
投資信託 | 2,613本 |
外国株 | 米国株式(4,810銘柄)/中国株式/ASEAN株 |
ポイント投資 | 楽天ポイント |
取引ツール(PC) |
|
スマホアプリ |
|
楽天証券は新規口座開設数が4年連続No.1を誇る大手ネット証券になります。
日本が祝日でもタイの市場が開いていれば取引ができるので、普段は忙しくてあまり取引ができないという方でも祝日を利用して取引に本腰を入れられます。
最低手数料が550円と他社に比べて圧倒的に低いので、手数料によって損をすることも少なくなります。
さらに手数料コースで超割コースを選べば取引手数料の1%(大口優遇なら2%)がポイントバックされるので、とてもお得にタイ株式の取引を行うことができます。
楽天証券の手数料は?他社と比べてお得?どこよりもわかりやすく解説
楽天証券の口コミ
SBI証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
積立NISA | 208銘柄 |
---|---|
投資信託 | 2,683本 |
外国株 |
|
ポイント投資 |
|
取引ツール(PC) |
|
スマホアプリ |
|
SBI証券は国内株式個人取引シェアNo.1を誇る大手ネット証券です。
SBI証券で取引ができる株式は全てSBI証券が厳選したものとなっているので、投資初心者でも安心して銘柄を選ぶことができます。
銘柄によってはNISA口座を選ぶこともできるので、お得に取引を行うことができます。
また外国株式の特定口座にも対応しており国内株式や債権などと損益通算ができるため、簡単に確定申告を行うことができます。
SBI証券の手数料はいくら?各プランの料金や他社の手数料と徹底比較
SBI証券の口コミ
アイザワ証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 814円 | 814円 | 1,650円 |
1日定額制 | – | – | – |
積立NISA | 8銘柄 |
---|---|
投資信託 | 398本 |
外国株 |
|
ポイント投資 | – |
取引ツール(PC) |
|
スマホアプリ | iTrader |
アイザワ証券はアジア株に力を入れている証券会社で、インターネット上だけでなく、対面やコールセンターを経由しての取引ができます。
タイ株式の銘柄数は196銘柄とかなり多く、銘柄にこだわりのある方には向いている証券会社になります。
しかし一部の銘柄はネットでは取引ができず、他の証券会社に比べて手数料が高くなっている点に注意してください。
アイザワ証券の口コミ・評判まとめ!他社と比較したメリット・デメリット
アイザワ証券の口コミ
タイ株式の買い方
ここからは実際にタイ株式を購入する時の流れについて解説します。
下記がタイ株式を購入する時の流れになります。
- タイ株式が買える証券会社で口座開設
- 購入資金を用意する
- 購入したい銘柄を選択・注文
各手順でやることについて解説していきます。
Step1.タイ株式が買える証券会社で口座開設
まず最初に、タイ株式が買える証券会社で口座開設をします。
上記で紹介した証券会社で総合口座を開設し、同時に外国株取引用の口座も開設します。
証券会社によりますが、オンライン上で口座開設ができる会社であれば、最短即日で口座開設が行えます。
口座の開設には、マイナンバーや運転免許証などの本人確認書類が必要になります。
無職でも楽天証券で口座開設できる!無職でも楽天証券に口座を開設する方法と注意点を徹底解説
Step2.購入資金を用意する
口座が開設できたら、購入資金を口座へ入金します。
タイ株式の購入には円かタイバーツのどちらかを選ぶことができるので、外貨の用意する時間がないという方は円貨決済を選びましょう。
ただし円貨決済では為替スプレッドがかかるので、少しでも多く儲けたいという方はタイバーツでの取引をおすすめします。
Step3.購入したい銘柄を選択・注文
資金の準備ができたら、購入する銘柄を選びます。
タイ株式は財閥系の会社が多く、似た名前の銘柄が多いので銘柄コードでの検索を利用して買い間違えがないようにしましょう。
銘柄を選ぶときは配当利回りや今後の成長性を重視し、業種をバラバラにすることで1つの業種の株価が落ちた時でも影響を受けにくいようにリスク分散をしましょう。
タイ株式の注意点
タイ株式を購入するにあたって、注意するポイントがいくつかあります。
- 配当金は変動する
- ローカル株を購入しても恩恵を受けにくい
上記のポイントを気をつけないと「思っていたより儲けられない…」となってしまう可能性があるので注意しましょう。
配当金は変動する
高い配当金が魅力のタイ株式ですが、配当金は会社の経営状況によって変わるので必ずしも最初に想定していただけの金額を受け取れるとは限りません。
特に新興国であるタイでは経済がまだ脆弱で、企業の経営が上手くいかなくなる可能性があります。
購入を検討している企業の過去の配当金を調べて、安定して支払われているか確認しておきましょう。
ローカル株を購入しても恩恵を受けにくい
現地の投資家の購入がメインのローカル株ですが、外国に住む投資家でも購入することは可能です。
ですがローカル株を保有していることで本来は得られる議会権などの権利は得られないので注意しましょう。
配当金自体は得られるので、高配当の銘柄がローカル株にあった場合は購入を検討しても良いでしょう。
よくある質問
為替取引で円をタイバーツに変え、タ株式の購入に必要な分の資金を預り金として用意しましょう。
ただし楽天証券とSBI証券を利用すれば、取引手数料のみで取引ができます。
タイ株式は今後の株価上昇が期待できる
タイは経済成長を続ける新興国なので、タイ株式は今後の株価上昇が期待できます。
輸出や観光で今後も経済成長を続けていく国になり、配当金も高いのでタイ株式は保有していて損のない株式になります。
ただし新興国でまだ経済が脆弱であるため、配当金や株価が下落してしまう可能性があることを把握しておきましょう。
タイ株式は日本でも楽天証券、SBI証券などを利用すれば購入することができるので、分散投資でリスク回避をするためにもタイ株式の取引を検討しましょう。