株式投資といっても取引方法がいくつかあります。
主流なのは現物取引といって、買い注文のみの投資方法になります。
現物取引はレバレッジ機能がなく、自分の資金分で投資を始めるので損失する可能性があっても資金を全てなくす可能性は極めて低いです。
株式投資にはもう一つ主流な取引方法があり、「信用取引」と呼ばれています。
信用取引は、レバレッジ機能や売り注文が可能というメリットがあります。
一見良い取引方法に見えますが、多くの投資家は「信用取引はやめとけ!」と言っています。
今回は信用取引はやめとけと言われている理由とデメリットについて詳しく説明します。
特に株式初心者は知っておくべき内容なので必見です。
信用取引に興味のある人や、信用取引口座を開設しようと考えている人は参考にしてください。
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信用取引はやめとけと言われる理由は?
メリットの多いように見える信用取引ですが、「やめとけ!」と言われるのには理由が存在します。
信用取引はやめとけと言われる理由
- 損失リスクの高さ
- 借金する恐れがある
- トレードテクニックが必要
信用取引はFXのようにレバレッジをかけたり売り注文を発注したりすることが可能で、投資効率を上げることができます。
しかし上記のメリットは同時に損失リスクを高くするデメリットでもあります。
【初心者必見】信用取引はなぜ危険?信用取引のリスクと失敗しないためのポイントを解説
現物取引に比べてリスクが高い
現物取引はノーレバレッジで投資するので、資金以上のマイナスを出すことはありません。
現物取引で資金がゼロになる状況は、投資していた株価がゼロになる時なので、可能性としては低くゼロになる前に対処できます。
しかし、信用取引はレバレッジを最大3.3倍かけることができます。
自己資金の3.3倍の資金で取引できるということは、損失も実際の3.3倍になるので資金をマイナスにしてしまう恐れがあります。
口座残高がマイナスにある可能性がある
ポジションの保有状況によりますが、強制決済が間に合わず資金をマイナスにしてしまうケースがあります。
株価の大暴落時にレバレッジをかけていると、証拠金維持率の低下で強制決済が間に合わない場合があります。
レートの急降下や急上昇中は約定が遅れてしまう場合があるので、口座残高がマイナスになってしまうこともあります。
口座残高がマイナスになった場合、追証として証券会社に支払う必要があるので資金以上に損失してしまいます。
株式投資の知識が無いと確実に負ける
信用取引はレバレッジで投資効率を上げたり、空売りでピーキーなトレードを仕掛けたりすることができますが、株式投資の知識がある人でないと成功しません。
レバレッジは資金管理を徹底している上で成り立つ機能ですし、空売りはエントリータイミングを間違えると大きく損失してしまいます。
情報収集だけでなくチャート上の分析も必要になってくるので、投資初心者には厳しい環境になりかねません。
信用取引の危険・デメリット
これから株初心者が知っておくべき信用取引のデメリットを紹介します。
信用取引は上記でも説明したように、メリットのある取引方法でもあります。
しかしメリットと比例してデメリットも大きく、失敗してしまうと取り返しのつかないことになる可能性もあります。
特に株初心者は失敗しやすいので、信用取引は控えることをおすすめします。
これから説明するデメリットを理解して、本当に信用取引口座を開設しても大丈夫なのか慎重に判断してください。
レバレッジによって損失リスクが高くなる
信用取引はレバレッジをかけることによって投資効率を挙げられます。
例えば30万円資金で300株現物取引(1株1000円)をしたとします。
株価が100円値上がりすると3万円の利益になります。
一方信用取引は30万円資金で最大99万円分投資することができます。
つまり990株購入が可能で、株価が100円値上がりした場合9万9000円の利益になります。
例のようにレバレッジは投資効率を挙げられるので、少額で大金を得ることができます。
しかし株価が逆にマイナスになった時損失リスクが高くなります。
先程の例を利用して逆に100円株価が下がったと考えると、現物取引の場合3万円の損失となり資金が27万円になります。
一方信用取引はレバレッジをきかせているので、損失は9万9000円となり資金は21万1000円となります。
信用取引はレバレッジによって損失リスクが高くなるので特に初心者は危険な取引となっています。
空売りは利益が出しにくい
信用取引での空売りは、株価の下落によって利益を得られます。
空売りに掛かるコストは買い注文より高く、利益をうまく得られない可能性もあります。
売り注文は株を証券会社に売るので貸株料がかかります。
更に人気のある銘柄に投資している場合「逆日歩」という別手数料も発生してしまいます。
空売りは年間保有していると、金利や貸株料で2%~3%取られてしまうので利益が出しづらくなっています。
上記の理由から信用取引は長期運用ではなく短期運用で利用することが多く、投機に違いトレード内容になってしまいます。
強制決済ラインによって回復を望めない場合がある
信用取引には現物取引と違って「強制決済」が存在します。
強制決済は、損失額が資金を上回る直前に執行されるシステムで口座残高マイナスを防ぎます。
自己資金以上の投資金額で取引している場合、強制決済は発生する可能性があるのでポジション保有中は損益を注視する必要があります。
強制決済になってしまうと、持っているポジションをすべて強制的に決済されるので資金はゼロになってしまいます。
メンタルを強く保つ必要がある
信用取引は現物取引以上にメンタルを強く保つ必要があります。
信用取引で損失状況になると現物取引より損失額が大きくなるので、メンタルに掛かる負荷が大きくなります。
投資は損失場面で冷静に対処する必要がありますが、損失額の増えるスピードと規模が現物取引より大きくなるので冷静に対処するのが難しくなってしまいます。
実践経験を積む前に資金をゼロにする可能性がある
信用取引はリスキーな部分が多いので、実戦経験を積む前に資金を一気にゼロにしてしまう可能性があります。
現物取引の場合、単元未満株やミニ株を利用して少額投資で練習することが可能です。
しかし、信用取引は現物取引のようにリスクを抑えて練習することができません。
ぶっつけ本番になってしまうので、経験の浅い投資家には絶対おすすめできません。
テクニカル分析面も充実させる必要がある
信用取引は空売りやレバレッジが可能なので、短期トレードでも利益を大きく出すチャンスがあります。
短期取引は、企業情報を取り入れることも重要ですがチャート上の分析も必要となります。
チャート上の分析はテクニカル分析と言って、投資家達は独自の分析方法で勝ちトレードを編み出しています。
テクニカル分析はトライ&エラーの繰り返しによって手法を確立していくので、初心者にとって難しい課題となります。
長期投資が難しい
信用取引はノーレバレッジで取引しないので、長期投資向きではありません。
短期スパンで株価を読む必要があるので、利益を継続に出していくにはトレードスキルと情報収集を徹底する必要があります。
長期投資でじっくり取引した人には向いていない取引方法なので覚えておきましょう。
株初心者は信用取引より現物取引がおすすめ
株初心者は現物取引がおすすめです。
現物取引は信用取引と違い、ノーレバレッジで取引します。
買い注文のみとなっていますが、現物取引はじっくり利益を増やしていくことができるのでおすすめです。
損失リスクも自分でコントロールすることが可能で、強制決済によって資金をマイナスにすることもないので初心者に最適です。
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1株単位で少額投資できる
現物取引は1株単位で少額投資することも可能です。
1株取引の場合、1万円以下で投資をはじめられるので少額投資したい人に最適です。
ただし証券会社によって対応しているところと対応していないところがあるので、少額投資したい人は証券会社が提供するサービス内容を見て口座開設してください。
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資金をマイナスにすることがない
現物取引はノーレバレッジで投資するので、強制決済にで口座残高をマイナスにすることはありません。
株価が下がっても資金をマイナスにすることは無いので損失リスクを抑えながら投資できます。
少額投資で実践練習できる
現物取引は少額投資で実践経験を積むことができます。
失敗しても資金を大きく損失させることはないので、安心して練習できます。
自己資金以上の金額で投資しないので、ローリスク・ローリターンの投資方法で株式投資を勉強できるのでおすすめです。
株初心者は信用取引より現物取引から始めよう
信用取引はレバレッジで投資効率を挙げたり、売り注文することによって株価の下落で利益をねらったりできますがデメリットが大きいことがわかりました。
特に初心者は最初から大失敗する可能性があるので、現物取引からはじめることをおすすめします。
近年証券会社は、投資経験の無い人に信用取引口座を開設できないような設定にしています。
株式初心者は投資経験の長さによってそもそも信用取引口座を開設できない可能性もあるので格証券会社のルールを確認してみましょう。