IPO(Initial Public Offering)は、限定的な株主にのみ株式の保有を認めていた未上場会社の株式を、株式市場へ公開(上場)し、株式を売り出すことを指します。
IPO投資では、売り出された新規公開株への投資が可能で、値上がりを狙えるというイメージから、投資家の間では利益を出しやすいと評判です。
投資家からも人気が高いIPO投資ですが、楽天証券で始められることをご存知でしょうか?
本記事では、楽天証券のIPO投資サービスの概要や、メリット・デメリットなどを紹介します。
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楽天証券のIPO投資サービス概要
IPO投資の概要や、楽天証券のIPO投資サービスの特徴について解説します。
- IPO投資とは
- 楽天証券でのIPO投資の特徴
- 楽天証券のIPO取扱銘柄
IPO投資とは
IPO投資は、株式市場へ新規上場する銘柄を上場前に購入し、上場後に売却することで、利益を大きく狙う投資方法です。
IPO銘柄を購入するためには、以下の手順を踏む必要があります。
- 株式市場へ新規上場する株式の選定
- 公募価格で売りに出された株式を購入申込して抽選
- 当選後公募価格で株式を購入
IPO銘柄の購入は、抽選で当選しなければいけません。
購入できたIPO銘柄を上場後に売却することで、公募価格よりも初値が上回っていれば、大きく利益を狙える可能性もあるでしょう。
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楽天証券でのIPO投資の特徴
楽天証券のIPO投資サービスについて、特徴を紹介します。
- IPO銘柄の取扱数が豊富
- 平等性の高い抽選システム
楽天証券のIPO投資サービスは、IPO銘柄数が豊富と高評価を得ています。
2022年度のIPO銘柄数は「65件」、2021年度のIPO銘柄数は「74件」で、2023年は「35件」の取扱いがあります。
初値上昇率も高いことから、信頼性が高いサービスといえるでしょう。
また、コンピューターによる完全平等の抽選システムで抽選が行われ、乱数を用いて抽選番号が付与される仕組みを取っています。
抽選結果の確認も、購入申込をした銘柄掲載欄の「抽選」部分に表示されるため、確認にかかる手間も省けます。
楽天証券のIPO取扱銘柄
楽天証券のIPO取扱銘柄を紹介します。
新規公開株式(IPO) | ブックビルディング期間 | 購入申込期間 | 上場日 |
---|---|---|---|
インバウンド プラットフォーム(5587) |
8/15〜8/21 | 8/23〜8/28 | 8/30 |
Chordia Therapeutics(4895) | 8/31〜9/5 | 9/7〜9/12 | 9/15 |
インテグラル(5842) | 9/5〜9/8 | 9/12〜9/15 | 9/20 |
揚羽(9330) | 9/4〜9/8 | 9/12〜9/15 | 9/21 |
ファーストアカウンティング(5588) | 9/6〜9/12 | 9/14〜9/20 | 9/22 |
笹徳印刷(3958) | 9/6〜9/12 | 9/14〜9/20 | 9/22 |
銘柄購入の際は、目論見書をよく閲覧してから申し込みに進みましょう。
楽天証券でIPO投資を始める手順
楽天証券にてIPO投資を始める手順を紹介します。
- 楽天証券口座開設方法
- IPO投資参加の流れと当選確認
楽天証券口座開設方法
楽天証券にて総合口座を開設する方法を紹介します。
- 公式サイトにて「口座開設」ボタンをクリック
- 「楽天会員の方」「楽天会員ではない方」のどちらかを選択
- メールアドレスを入力後に受信したリンクを開く
- 国籍の選択後、「運転免許証」「マイナンバーカード」いずれかをQRコードからアップロードする
- お客様情報などの基本情報を入力
- 審査結果の通知
運転免許証かマイナンバーカードでの提出が難しい場合は、「健康保険証・パスポート・住民票の写し・印鑑登録証明書・住民基本台帳カード・在留カード・特別永住者証明書」のいずれかの用意が必要です。
IPO投資参加の流れと当選確認
楽天証券にてIPO投資に参加するには、以下の手順に沿って抽選に進みましょう。
- 仮条件の発表後、ブックビルディング(需要申告)期間中に、仮条件の範囲から購入予定の金額を申告
- ブックビルディング期間終了の翌営業日に公募・売出価格が確定し、購入可能な金額が決定
- 購入申込期間中に、目論見書を確認し購入申込(抽選参加)を行う
- 購入申込期間の最終日の夕方(通常16:30頃)に抽選が行われる
- 抽選申込期間最終日に抽選番号・抽選結果が掲載
- 株式公開予定日に株式が公開
楽天証券では、抽選への参加資格に「ブックビルディング」と「購入申込」の両方が必要なため、忘れずに行いましょう。
また、売却注文は、上場日の前営業日の17:15頃から可能です。
楽天証券のIPO投資のメリット
楽天証券でIPO投資を行うメリットを紹介します。
- 取引手数料が割安で投資できる
- 抽選システムが完全平等
- リアルタイム入金対応・振込手数料無料
取引手数料が割安で投資できる
IPO銘柄を購入する際は、どの証券会社も取引手数料はかかりませんが、楽天証券ではIPO銘柄の売却時にかかる取引手数料が割安で取引可能です。
基本的に、IPO銘柄を取り扱う証券会社にて、IPO銘柄を購入する際は、取引手数料が発生しません。
しかし、購入したIPO銘柄を売却する際は、他の証券会社では取引手数料が余分にかかります。
楽天証券のIPO投資では、「超割コース」によって、低コストで売却できるため、コストを低水準に抑えた取引ができるでしょう。
抽選システムが完全平等
楽天証券のIPO抽選は、コンピューターによって完全平等方式を取っているため、申込者の属性や資金力が当選に影響しません。
店舗型の総合証券などでは、取引金額や属性の高い顧客に対して、優先的に配分するケースもあり、資金力の低い投資家は当選しにくい場合があります。
しかし、楽天証券のIPO投資では、他の購入申込者と平等に抽選が行われるため、取引実績が浅い方でも当選するチャンスが広がります。
リアルタイム入金対応・振込手数料無料
IPO投資を行う場合、購入申込時に資金を用意する必要がありますが、楽天証券では資金をリアルタイム入金できます。
楽天証券と楽天銀行の口座を連結させる「マネーブリッジ」サービスにより、銀行口座から自動入金が可能です。
振込手数料も無料で、証券口座にも金額が即時反映されるため、おすすめのサービスです。
楽天証券のIPO投資のデメリット
楽天証券でIPO投資を行うデメリットを紹介します。
- NISA口座でのIPO投資ができない
- 競争力が高い
NISA口座でのIPO投資ができない
楽天証券では、NISA口座内にて、IPO投資ができません。
NISA対応の株式の場合、年間120万円で5年間、運用益などにかかる税金が非課税で運用できます。
しかし、楽天証券ではNISA口座でのIPO投資は不可なので、IPOで購入した株式は非課税対象から除外されます。
競争力が高い
楽天証券では、口座開設数の増加とともに、IPO投資を行う投資家も増えています。
抽選申込者の数も必然的に多くなるため、当選確率は今後も下がり続けるでしょう。
銘柄によっては、抽選倍率が数倍〜1000倍に及ぶ銘柄もあるため、注意が必要です。
楽天証券と他社のIPO投資の比較
楽天証券と他社のIPO投資の比較内容を紹介します。
- 楽天証券と他社のIPO投資内容の比較
楽天証券と他社のIPO投資内容の比較
楽天証券と他社のIPO投資サービスを表にて比較しました。
会社名 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | 松井証券 | 岡三オンライン |
---|---|---|---|---|---|
取扱実績 (2022年) |
65銘柄 | 89銘柄 | 61銘柄 | 54銘柄 | 39銘柄 |
配分比率 | 100% | 抽選制:一口一票抽選 60% 抽選性以外:IPOチャレンジポイント 30% SBI基準による配分 10% |
100% | 抽選性:70% 抽選性以外:30% |
100% |
当選確率 | 公平 | 公平 | 公平 | 公平 | ステージ制(取引実績により変動) |
楽天証券のIPO投資は、2022年度の取引実績を見てもわかるように、主要ネット証券の中でも高い水準の実績を誇ります。
配分比率も100%のため、平等な抽選へ参加できるでしょう。
また、岡三オンラインの当選確率は、判定期間中の手数料に応じて3段階にステージが分かれています。
取引回数が少なく経験も浅い方で、抽選に参加したい銘柄がある方は、他の証券会社で該当銘柄への抽選参加がおすすめです。
楽天証券でIPO投資を成功させるためのポイント
楽天証券でIPO投資を成功させるには、以下のポイントを意識しましょう。
- 売却タイミングの見極め
- 複数の証券会社から申し込む
- 後期型IPO抽選も視野に入れる
売却タイミングの見極め
IPO投資では、上場後すぐに売却する初値売りがベターですが、保有する場合はタイミングを見極めましょう。
上場後も株価が上昇すれば、より大きく利益を狙えますが、上場後は株価変動が激しくなる傾向にあります。
注文状況などを逐一確認し、損失につながらないタイミングで売却を行いましょう。
複数の証券会社から申し込む
IPO投資の当選確率は数%と、低くなりがちなため、当選確率を上げたい方は複数の証券会社から抽選へ参加しましょう。
IPO銘柄は、複数の証券会社に配分して販売されるので、楽天証券とプラスして、倍率が低そうな証券会社から申し込む方法がおすすめです。
その際は、口座開設数が控えめで、申込が集中していない証券会社を選択すると効果的です。
IPO株の当選確率は低い理由は?当たる確率を上げるコツ7選を徹底解説
後期型IPO抽選も視野に入れる
購入申込期間の終了後に抽選が行われる「後期型IPO抽選」を利用することで、当選確率を上げられます。
通常のIPO抽選よりも、後期型IPO抽選の方が申込数も少なくなるため、限られた資金で投資したい方にもおすすめです。
楽天証券では、後期型IPO抽選を実施しているため、積極的に活用してください。
楽天証券でIPO投資をはじめて賢い投資家への道を歩もう!
楽天証券でIPO投資を検討している方に向けて、概要や始め方を解説しました。
楽天証券は手軽に口座開設が可能で、IPO銘柄の売却時にかかる取引手数料も、他社より低いコストで取引できます。
上場後の株式は、公募価格より値上がりする確率も高いため、楽天証券のIPO投資サービスで賢い投資家への道を歩んでくださいね。