フィデリティ証券は「フィデリティ・インターナショナル」グループの証券会社になっており、店舗がないネット証券になっております。
そのため、取引方法は「ネット」もしくは「電話」での取引になります。
そんなフィデリティ証券の手数料は安いのでしょうか?
株式投資において「手数料」は必ず発生するものになりますので、安いに越したことはありません。
この記事では、フィデリティ証券の手数料についてご紹介します。
株式投資の手数料には種類がある
上記でもご紹介しましたが、株式投資には「手数料」が必ず発生します。
株式投資で発生する手数料と言いましても、実は1種類だけではなく下記の3種類の手数料があります。
- 売買委託手数料…株式を売買するときに発生する手数料
- 入出金手数料…口座にお金を入金、出金するときに発生する手数料
- 口座管理手数料…口座を持っていることで発生する手数料
まずは、上記の3種類の手数料があることを把握しておきましょう。
3種類の手数料の中で最も支払う頻度が高いのが「売買委託手数料」です。
株式を売買する度に発生する手数料になりますので、手数料の中で最も重視しておきたい手数料になり、一般的な株式手数料といえば「売買委託手数料」が頭に浮かぶでしょう。
「入出金手数料」と「口座管理手数料」も支払う頻度は低くても、手数料に変わりありませんので、軽視することはできませんが、「入出金手数料」と「口座管理手数料」は証券会社が負担してくれる場合があり、特にネット証券の場合は負担してくれることが多いです。
そして、ネット証券と総合証券では「売買委託手数料」に大きく違いがあり、総合証券の場合は最低2,000〜3,000円、ネット証券の場合は最低100円以下になります。
サービス内容よりも手数料を重視される場合は、ネット証券で株式投資を始める方が良いでしょう。
フィデリティ証券の手数料一覧
フィデリティ証券はネット証券に分類されますので、手数料は重視される項目になります。
フィデリティ証券には「インターネット取引」と「電話取引」の2種類の取引方法がありますので、1つ1つの手数料をご紹介していきます。
インターネット取引の手数料
フィデリティ証券のインターネット取引の手数料は約定代金に関わらず、一律になります。
1取引の約定代金が大きければ大きくほど、手数料がお得になる手数料形態です。
そして、残高が1,000万円以上の方の場合は手数料が変わりますので、注意してください。
フィデリティ証券のインターネット取引の手数料は下記の通りです。
1,000万円未満 | 1,389円(税抜) |
---|---|
1,000万円以上 | 463円(税抜) |
残高が1,000万円以上の方の手数料が安くなるサービスは下記で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
電話取引の手数料
上記でもご紹介しましたが、フィデリティ証券では「電話」での取引の可能になります。
インターネットをうまく利用できない方などにはおすすめの取引方法になるのですが、インターネット取引よりも手数料が高くなりますので、注意してください。
フィデリティ証券の電話取引の手数料は下記の通りです。
1約定あたり | 4,630円(税抜) |
---|
インターネット取引の手数料同様に、約定代金に関わらず手数料は一律になりますので、電話取引でも約定代金が大きければ大きいほど、手数料はお得になります。
フィデリティ証券のお得な優遇
フィデリティ証券では、お得な優遇が用意されており、手数料がお得になるサービスであったり、ファンド購入手数料が0円になるサービスなど様々あります。
お得な優遇を受けることができれば、支出を減らすことができるため参考にしてください。
フィデリティ・プレミアムクラブ
上記でもご紹介しましたが、毎月20日に残高が1,000万円以上の方は「ゴールドメンバー」として翌月からメンバーサービスを受けることが可能になります。
ゴールドメンバーが受けられるサービスは下記の通りです。
- ファンド購入手数料が「インターネット取引」「電話取引」で無料になる
- 株式手数料が1約定ごと一律「税抜463円」になる
- ファーストダイヤルサービスを受けられる
上記の手数料一覧でご紹介した一律「税抜463円」という手数料は、ゴールドメンバーの手数料になります。
通常の手数料よりも約1,000円安くなると考えると、非常にお得なサービスになります。
スタート0%プログラム
「スタート0%プログラム」とは、フィデリティ証券で口座開設後、最初の3ヶ月は「電話取引」でも「インターネット取引」でも全ての投資信託(ファンド)の購入時手数料が0%「無料」になるサービスです。
「最初の3ヶ月だけ無料になるのか…」と思われて方も多いと思いますが、フィデリティ証券には「オンライン0%宣言」というサービスもあり、オンライン0%宣言をすれば、4ヶ月以降も手数料が無料になります。
オンライン0%宣言は、マイページにてお取引のペーパーレス化手続きをするだけです。
しかし、電話での取引は対象になりませんので注意してください。
ファンド購入手数料0%クーポン
フィデリティ証券には、ファンド購入手数料0%「無料」になるクーポンが提供されるサービスがあります。
フィデリティ証券に口座をお持ちの方が対象になり、下記の条件を満たされた方には「ファンド購入手数料0%クーポン」が提供されます。
- 「マイページ」へのログイン日数実績が月間10日以上、かつフィデリティ証券でのお預り残高(ファンド、MRF、お預り金の合計)が判定日時点で500万円以上
- 月間の純入金額(入金総額から出金総額を差し引いた額)が200万円以上
- ファンド積立「ステップ・BUY・ステップ」の月次積立金額合計が10万円以上
- お誕生月
- 口座開設月(口座開設年の翌年から適用)
以上の条件を1つでも満たしているとクーポンを付与してもらうことが可能になります。
難しい条件もありますが、お誕生月や口座開設月でもクーポンを付与してもらうことができますので、最低でも1年間に1回はクーポンを利用できます。
フィデリティ証券の手数料を他社と比較
この記事では、フィデリティ証券の手数料についてご紹介してきましたが、肝心なことは他社のネット証券よりも手数料が高いのか安いのかということです。
そのため、大手ネット証券「SBI証券」「楽天証券」「松井証券」「マネックス証券」「岡三オンライン証券」の計6社で比較していきます。
フィデリティ証券には、1約定ごとの手数料しか存在しませんので、1約定ごとの手数料に絞って比較していきます。
※下記の表は税込みになります。
証券会社名 | 1約定の取引金額が | ||||
---|---|---|---|---|---|
5万円まで | 10万円まで | 20万円まで | 50万円まで | 100万円まで | |
フィデリティ証券 | 一律1527円 | ||||
SBI証券 | 55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 |
楽天証券 | 55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 |
マネックス証券 | ー円 | 110円 | 198円 | 495円 | 1,000円 |
岡三オンライン証券 | -円 | 108円 | 220円 | 385円 | 660円 |
松井証券 | 1注文の約定代金毎の手数料プランはありません |
フィデリティ証券の手数料を他社と比較しますと、他社のネット証券の方が手数料は安いです。
しかし、フィデリティ証券には「ゴールドメンバー」というサービスがあり、ゴールドメンバーの手数料「税込509円」になります。
一律509円になるため、約定代金が少ない場合は他社のほうが安くなりますが、約定代金が100万円以上の場合は、フィデリティ証券の手数料が最安値になります。
そのため、フィデリティ証券で取引する場合は「ゴールドメンバー」を目指しましょう。
お得な優遇があるフィデリティ証券で口座開設をしよう
この記事では、フィデリティ証券の手数料についてご紹介しましたが、通常の手数料は他のネット証券の方が安いです。
しかし「フィデリティ・プレミアムクラブ」サービスを受ければ、約定代金100万円以上の場合、フィデリティ証券の手数料がお得になります。
フィデリティ証券の手数料が一律になるため、1約定代金が大きい方にはおすすめです。
「フィデリティ・プレミアムクラブ」以外にも、フィデリティ証券には様々な優遇がありますので、フィデリティ証券で口座開設してみてはいかがでしょうか。