米国株はアメリカの株式で、過去のリーマンショックやITバブル崩壊を経験しながらも復活しており、今後の成長や安定性に期待出来る相場です。
国内株式独自の株主優待制度は実施されていませんが、株主還元に積極で配当が年に4回支払う企業が多く株主還元に力を入れています。
配当を行っている企業の中には、半世紀にわたって増配をおこなっている企業もあるので国内企業と比べると株主に還元される利益率が高いことがわかります。
米国株の始め方は?特徴や買い方を初心者向けにわかりやすく解説
米国株で発生する手数料負けとは?
一般的に、手数料負けは米国株に限らず発生します。
手数料負けは利益をだしたあるいはプラスマイナスで終えた取引に対して、手数料が高く付き結果マイナス損益になってしまいます。
取引上で利益をプラスにさせても手数料でもっていかれるとマイナスになるので、利益をだした意味がありません。
投資で得た利益より取引手数料の金額が上回る現象
米国株の手数料は、昔と比較すると安くなりましたが国内株式の手数料と比べると高めになっています。
米国株は取引手数料だけでなく、ル円から日本円、日本円からドル円に両替する時の両替手数料もかかるのである程度利益を得る取引をしないと手数料負けで損益をプラスからマイナスにしてしまいます。
上手く取引できず、同値で取引から撤退する時も手数料が発生しマイナスになります。
米国株式では少しの利益では手数料分回収することができず、日本株より手数料が高いので手数料負けしやすい株式となっています。
米国株での投資で手数料負けしないようにする方法
米国株は手数料が高いので、手数料負けが発生しやすいと説明しましたが、手数料負けしないようにする方法はいくつかあります。
手数料負けは資産運用を失敗させる原因にもなるので、利益を中々上乗せできなくて困っているという人は参考にしてください。
米国の証券会社で口座開設する
日本国のネット証券で取引する場合手数料が高くなりますが、米国のネット証券での取引手数料は証券会社によっては国内のネット証券より安くなる場合があります。
しかし米国の証券会社での取引は確定申告方法が難しく、更に日本の税制上で不利になってしまうので注意が必要です。
手数料の価格だけでみると、米国のネット証券会社は国内の証券会社より安く済ませることができますが、同時にデメリットも大きいので初心者にはおすすめできない方法です。
確定申告が面倒になるので注意
米国の証券会社で取引をすると譲渡益の繰越控除が不可能です。
損失を全く出さない取引を永遠と続けられるのであれば話は別ですが、損失する年は必ずあります。
米国の証券会社口座でマイナス損益を出した場合、国内証券会社のようにマイナス損益を繰越控除申請に出すことができません。
よって翌年利益が出たときに繰越控除が効いていないので譲渡益がかかってします。
国内証券会社で取引した場合、繰越控除を含めて利益を算出するので場合によっては譲渡益がかからなくなりますが、米国での証券口座は適用されないので注意する必要があります。
上記に加え、米国の証券口座は確定申告を自分でやる必要があるので初心者向きではありません。
国内の証券会社は特定口座で取引していれば簡単に確定申告を済ますことができますが、米国の証券口座の場合自分で取引履歴をまとめたり、利益の金額を米ドルから日本円に換算したりしなければいけないので面倒になります。
取引回数を少なくする
日本の証券会社で米国株取引をする場合、取引回数を減らすと取引手数料も比例して抑えることができます。
1回あたりの取引で貰える利益と手数料を換算して、より効率の良い利益の出し方を考えると手数料負けすることなく資産運用することができます。
デイトレといった1日に数回取引して利益をねらう手法は手数料が多くかかってしまうので、取引コストによって損失リスクを高くしてしまうので不向きです。
米国株での取引は中長期期間見積もって取引回数を限定して利益を上げる考え方がベストです。
取引数量を調整する
米国株は1株から購入することが可能ですが、1株単位で取引をした場合、利益が少なくなり手数料負けしてしまう可能性があります。
例えば手数料500円の証券会社で1株取引した人と100株取引した人がいたとします。
株価が500円程あがった場合、1株取引した人は500円の利益になり100株取引した人は5万円の利益になります。
しかし手数料を加算すると、1株取引の人は利益がゼロになり100株取引の人は利益が45000円残ります。
上記のように、手数料の高い取引ではある程度まとまった資金で取引しないと利益を出す確率が低くなってしまいます。
取引手数料以上の利益が見込める時だけ取引する
取引にかかる手数料は元から自分で把握することができるので、手数料以上の利益が出ると見込んだ相場状況で取引するのも一つの手段です。
値上がり予想が大きいと、予想通りになった時の利益が大きく手数料負けすることはありません。
細かい利益幅で儲ける方法を米国株式の投資に適応させると、手数料が重なってマイナスになってしまう恐れがあるのでしっかり利益の取れる場面で取引することを意識しましょう。
米国株で投資する時に手数料負けしない投資手法とは
米国株で投資をはじめる際、手数料負けしない投資手法を知っていると失敗しませんよね。
手数料負けは利益が出ている状態なのに、マイナスになってしまうので非常に勿体ないです。
どんなに取引テクニック・企業情報を持っていても手法が適切でないと利益を出し続けることができないので、米国株式に合う取引手法を把握して実践に活かしましょう。
取引回数の少ない中長期投資がおすすめ
米国株式は取引手数料が高いので、デイトレといった短期取引ではなく中長期投資がおすすめです。
中長期投資は取引回数が少なく、利益幅も大きく取ることが可能なのでおすすめです。
また中長期投資は少額投資でも利益をしっかり取ることができるので、初期投資金が少ない人も米国株に投資することができます。
米国株で手数料負けしないおすすめの国内ネット証券会社を紹介
国内のネット証券は米国の証券会社と比べて手数料を高めにとっていますが、年々手数料は安くなっており、取引コストを抑えることが可能です。
手数料の高さも大切ですが、自分が投資したいと思っている銘柄がなければ意味がありません。
総合的に見て自分に最適だとおもう証券会社で口座開設しましょう。
DMM.com証券
DMM.com証券は米国株式の売買手数料を0円にしており、口座開設費や口座管理費もすべて無料となっています。
ただし為替手数料が1ドル25銭かかるので、米ドルから円に両替する時は注意しましょう。
DMM.com証券では初心者向け専用の取引ツールが搭載されており、スマホアプリで利用することも可能です。
上級向けのツールも提供しているので、レベルに合わせたツールで取引に挑むことができるのでおすすめです。
DMM.com証券の口コミ・評判まとめ!他社と比較したメリット・デメリット
SBI証券
SBI証券は1取引2.02米ドル以下の場合手数料が無料になります。
SBI証券は米国だけでなく、中国や韓国といった株式投資もおこなっています。
更にSBI証券は住信SBIネット銀行を利用すると為替手数料が通常の4銭ほどお得に利用することができます。
少額投資でも手数料負けしないような価格設定となっているので、非常におすすめできる証券会社です。
SBI証券の口コミ・評判まとめ!他社と比較したメリット・デメリット
マネックス証券
マネックス証券は外国株の取り扱い銘柄が他の証券会社より多く、マイナーな銘柄での投資も可能となっています。
また買付する時の為替スプレッドが設定されておらず、スプレッドに関するコストはほぼありません。
マネックス証券の口コミ・評判まとめ!他社と比較したメリット・デメリット
米国株式投資をしたい人は手数料負けしない国内ネット証券会社で口座開設しよう
米国株式で投資したいという人は、まず手数料に負けにくい証券会社で口座開設をしましょう。
取引回数を減らして、1回あたりの取引量を増やすと手数料負けする事無く大きな利益を期待することができます。