このように疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。
シンガポール株式は日本の証券会社を通して購入することができます。
シンガポール株式は高配当で今後の成長性が期待できる株式であることから、注目されている株式です。
この記事ではシンガポール株式のメリット・デメリットから日本でシンガポール株式を購入できる証券会社まで紹介していきます。
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シンガポール株式とは
まずそもそもシンガポール株式とはなんなのか知っておきましょう。
シンガポール株式は東南アジア諸国連合(ASEAN)に加盟している国の株式である、ASEAN株式の1つであり、ASEANに所属している国は近年経済が急成長しています。
シンガポール株式はシンガポール証券取引所でのみ取引を行うことができ、シンガポール証券取引所には外国企業が多く上場しています。
取引単位は100株単位と日本と変わりませんが、取引時間は9:30〜18:00となっており日本株の取引時間より長くなっています。
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取引ができるのはシンガポール証券取引所だけ
シンガポール株式を取引できるのはシンガポール証券取引所のみとなっており、東京証券取引所や札幌証券取引所など様々な場所で取引ができる日本株とは違います。
取引所が複数ある場合は上場の基準に違いがあり、上場ができなかった企業も他の取引所では上場できるというパターンもあります。
ですが取引所が1箇所しかないシンガポール株式は、シンガポール証券取引所に時価総額の高い企業から低い企業まで幅広い銘柄が取り扱われています。
外国企業が多く上場している
シンガポール証券取引所にはシンガポール内の企業だけではなく、外国企業が多く上場しています。
シンガポールは東南アジアの貿易中心地であるため他国との貿易が多いので外国企業が多く上場しています。
特に中国企業は多く上場しているため、シンガポール証券取引所に上場している企業770社のうち100社は中国企業になります。
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取引時間が9:30〜18:00
シンガポール株式の取引時間は9:30〜18:00と長くなっています。
日本株よりは9:00〜11:30、12:30~15:00の間しか取引ができないので、日本株より長い時間取引ができます。
シンガポール株式を購入するメリット
では次にシンガポール株式を購入するメリットについて紹介します。
シンガポール株式を購入するメリットは下記になります。
- 経済成長の期待できる東南アジアの市場に投資できる
- 資産のリスクを分散できる
- 配当利回りが高い
各メリットについて、詳しく解説していきます。
経済成長の期待できる東南アジアの市場に投資できる
シンガポール株式は東南アジアに投資している銘柄が多く、法整備のしっかりしているシンガポールを通して東南アジアに投資できることがメリットになります。
東南アジアは近年経済が急成長しており、2008年から2018年までの名目GDPは約2倍に達しています。
GDPの要である人口はアメリカの2倍になっており、かつ人口比率は若年層が多いので中長期的な経済成長が見込めます。
こういった経済成長の状況から、シンガポール株式の価値は上昇していくと期待されています。
リスクを分散できる
株式は自然災害や社会情勢から影響を受けるので、1国分の株式しかないとその国で何かあった場合に急激な暴落を一気に受けることになります。
そのためシンガポール株式にも投資しておくこと、価値の暴落リスクを分散することができます。
特に日本とシンガポールは距離が遠いので、日本の近隣国に何かあった場合もシンガポール株式は影響を受けることがありません。
配当利回りが高い
シンガポール株は単価が安く、高利回りであることもメリットになります。
日本株の配当利回りの平均は1.69%であるのに対し、シンガポール株式はおおよそ3.0-3.5%と約2%も利回りが高くなっています。
そのため株式を売却した時に得られるキャピタルゲインだけでなく、配当による利益であるインカムゲインも期待できます。
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シンガポール株式を購入するデメリット
多くのメリットがあるシンガポール株式ですが、同時にデメリットも存在しています。
- 手数料が高い
- 株式に関する情報が少ない
- 為替・カントリーリスクがある
各デメリットについて、詳しく解説していきます。
手数料が高い
シンガポール株式の取引にかかる手数料は日本株に比べて高い傾向にあります。
証券会社によっても変わりますが、日本株の取引手数料が110円ほどであるのに対し、シンガポール株式の取引にかかる手数料は約定代金×1.1%になります。
約定代金によって手数料が変わるので、日本株よりも利益を出さないと損をしてしまう可能性があります。
株式に関する情報が少ない
日本ではシンガポール株式の情報が仕入れにくいのもデメリットとなります。
株式投資では業界や企業の情報を見ながら売買のタイミングを決めますが、日本にいながらシンガポール株式への投資を行う場合は情報収集にかける手間が多くなります。
日本でシンガポール株式への投資を行う場合は、証券会社などのレポートチェックが必要になります。
為替・カントリーリスクがある
シンガポール株式に投資する時は、為替リスクとカントリーリスクの2つに気をつける必要があります。
為替リスクは通貨の為替相場によって、利益が減少・損失を起こしてしまうことです。
シンガポールのような新興国ではインフレが起こりやすく、通貨価値が落ちてしまう可能性があるので注意しましょう。
カントリーリスクは国の情勢や政策によって株価の価値が下がってしまうことです。
シンガポール株式の取引を行う時には国の情勢も確認するようにしてください。
シンガポール株式が購入できるおすすめネット証券を比較
それでは実際にシンガポール株式が購入できるネット証券を比較していきましょう。
シンガポール株式が買えるネット証券は下記の3つになります。
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会社名 | 楽天証券 | SBI証券 | アイザワ証券 |
---|---|---|---|
シンガポール株式の銘柄数 | 51銘柄 | 51銘柄 | 66銘柄 |
取引手数料 | 約定代金の1.1% | 約定代金の1.1% | 売買代金の 1.65% |
最低手数料 | 550円 | 28シンガポールドル(税込30.8シンガポールドル) | 5,500円 |
取引時間 | 9:30〜18:00 | 9:30〜18:00 | 10:00〜18:00 |
取引デモ | ○ | ○ | × |
※2023/12/08時点
シンガポール株式が購入できるおすすめネット証券
シンガポール株式が購入できるおすすめネット証券を厳選して解説します。
- 楽天証券
- SBI証券
- アイザワ証券
楽天証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
0コース(信用取引込) | 0円 | 0円 | 0円 |
積立NISA | 195銘柄 |
---|---|
投資信託 | 2,613本 |
外国株 | 米国株式(4,810銘柄)/中国株式/ASEAN株 |
ポイント投資 | 楽天ポイント |
取引ツール(PC) |
|
スマホアプリ |
|
楽天証券は証券総合口座数1,000万口座を突破した大手ネット証券(2023年/12/08時点)です。
シンガポール株式の銘柄数も51銘柄と豊富で、同じく大手ネット証券のSBI証券とも同じ銘柄数です。
楽天証券で投資をしている方の約80%が投資未経験の状態から始めており、手厚いサポートによってこれから投資を始めようと思っている方でも安心して利用できます。
楽天証券は何より取引手数料が低いことが魅力で、最低手数料は550円と手数料の嵩むシンガポール株式でも少額取引ができます。
さらに楽天証券では、外国株式取引に対して、手数料の「1%」のポイント進呈を行っています。
貯まったポイントは国内株式の現物取引や投資信託・米国株式取引(現物・円貨)・バイナリーオプション取引などに利用できます。
楽天証券の評判・口コミはどう?楽天ポイントで投資できる仕組みや口座開設手順を解説
SBI証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
積立NISA | 208銘柄 |
---|---|
投資信託 | 2,683本 |
外国株 |
|
ポイント投資 |
|
取引ツール(PC) |
|
スマホアプリ |
|
SBI証券は国内株式個人取引シェアNo.1を誇る大手ネット証券です。
シンガポール株式の銘柄数は楽天証券と並ぶ51銘柄(2023年/12/08時点)となっています。
外国株式の特定口座に対応しているため、国内株式や債権などと損益通算ができ、簡単に確定申告を行うことができます。
また「源泉徴収あり」を選べば、SBI証券が代わりに源泉徴収をして納付してくれます。
海外株式への投資のしやすさとサポート体制の整ったネット証券です。
SBI証券の評判・口コミはやばい?口座数NO.1の理由やメリット・デメリットを徹底解説
アイザワ証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 814円 | 814円 | 1,650円 |
1日定額制 | – | – | – |
積立NISA | 8銘柄 |
---|---|
投資信託 | 398本 |
外国株 |
|
ポイント投資 | – |
取引ツール(PC) |
|
スマホアプリ | iTrader |
アイザワ証券は外国株に強い証券会社で、インターネット口座ブルートレードを利用することで他のネット証券と同じようにインターネット上で取引ができます。
外国株に強いだけあって、シンガポール株式の銘柄数は66銘柄と多くなっています。(2023年/12/08時点)
しかし一部の銘柄はネットでは取引ができないので、自分の買いたい銘柄がネット取引に対応しているか確認しておきましょう。
またシンガポール株式以外にも、香港・上海・深圳・台湾・韓国・タイ・マレーシア・インドネシア・フィリピン・ベトナム・イスラエルの12市場の取引が可能で、他の証券会社ではなかなか取引できない外国株が豊富です。
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シンガポール株でおすすめの銘柄3選
シンガポール株でおすすめの銘柄を厳選して3つ紹介します。
- DBSグループ・ホールディングス
- シンガポール航空
- シンガポール・テレコム
DBSグループ・ホールディングス
シンガポールを拠点にするDBSグループ・ホールディングスは、アジア最大規模の金融サービスを提供する企業です。
15の市場で事業を展開し、モーゲージローン、リース、信託・受託業務、資金運用、コーポレートアドバイザリー、証券仲介など、多岐にわたる金融サービスを手掛けています。
シンガポール国債のプライマリーディーラーとしても活躍しており、地域経済に大きな影響力を持つ企業です。
シンガポール航空
シンガポール航空は、シンガポールを代表する航空会社で、アジア、欧州、北・中南米、南西太平洋、アフリカへの広範な運行路線を有しています。
航空輸送の他にもエンジニアリング、パイロットトレーニング、チャーター便、ツアー卸売りなど多岐にわたる事業を展開しています。
新型コロナウイルスの影響を受けながらも、観光客の増加と共に業績回復の兆しを見せている重要な銘柄です。
シンガポール・テレコム
シンガポール・テレコムはアジア最大規模の通信会社であり、オーストラリア、タイ、インド、アフリカ、フィリピン、インドネシアなど多くの国で事業を展開しています。
無線通信サービスを中心に、固定、モバイル、データ、インターネット、テレビ、デジタルソリューションなど幅広い通信サービスを提供しており、グローバルな通信市場において重要な役割を担っています。
シンガポール株式の買い方
ここからは実際にシンガポール株式を購入する時の流れについて解説します。
下記がシンガポール株式を購入する時の流れになります。
- シンガポール株式が買える証券会社で口座開設
- 購入資金を用意する
- 購入したい銘柄を選択・注文
各手順でやることについて解説していきます。
シンガポール株式が買える証券会社で口座開設
まず初めに、シンガポール株式が買える証券会社で口座開設をします。
口座の開設に必要な書類は証券会社によっても変わりますが、マイナンバーや運転免許証などの本人確認書類が必要になります。
証券会社によって購入できる銘柄が違うので、銘柄にこだわりがある場合は対応銘柄を調べてから証券会社を選びましょう。
購入資金を用意する
口座が開設できたら、購入資金を口座へ入金します。
シンガポール株式の購入には円かシンガポールドルのどちらかを選ぶことができるので、外貨の用意が難しいという方は円貨決済を選びましょう。
ただし円貨決済では為替スプレッドがかかるので、少しでも多く儲けたいという方はシンガポールドルを用意しておきましょう。
購入したい銘柄を選択・注文
資金の準備もできたら、いよいよ株式の購入をします。
銘柄は配当利回りや今後の成長性などから選ぶといいでしょう。
またシンガポール株式の購入は、シンガポール証券取引所の現在値から一定範囲を超える価格の注文は受け付けていません。
注文できる価格範囲はリアルタイムで更新される現在値を基準に、上限下限どちらも30ティックまでです。
シンガポール株式の市場の特徴
シンガポール株式市場は、東南アジアの金融市場で重要な役割を果たしています。
その市場の規模と構造、主要な企業と業界を理解することは、投資戦略を練る上で重要な知識となります。
シンガポールでは、多様な業界の企業が上場し、豊富な投資の機会を提供しています。
その市場の規模と構造、主要な企業と業界について深く理解することで、投資戦略を練る上で必要な知識を得ることが可能です。
シンガポール証券取引所の市場規模と構造
シンガポール証券取引所は、東南アジアで最も成長している金融市場の一つとなっています。
シンガポール証券取引所は700以上の上場企業を抱え、総時価総額は1兆ドルを超えています。
これらの企業は各種産業から来ており、その中には銀行、物流、製造業、不動産、テクノロジーなどの業種が含まれています。
投資家は、大型から中小型まで、さまざまな規模の企業から選択でき、その中にはシンガポールのみならず、東南アジアやより広範な国際市場に展開する企業も含まれます。
こうした市場の構造を理解し、その動きを見極めることで、投資家は自身の投資戦略を最大限に活かすことができます。
シンガポール株式市場の主要企業と業界
シンガポール株式市場には、金融、不動産、通信、消費財などの幅広い業界から数多くの企業が上場しています。
それぞれの業界は独自の特性と動向を持ち、市場全体の動きに影響を与えます。
金融業界はシンガポールの主要なセクターであり、DBS Group、Oversea-Chinese Banking Corporation(OCBC)、United Overseas Bank(UOB)など、多くの大手銀行が上場しています。
一方で、不動産業界も同様に重要で、CapitaLand、City Developments Ltd、UOL Groupなどの大手デベロッパーが市場を牽引しています。
通信業界では、Singtelが市場をリードしており、その一方で消費財業界では、大手フード&ビバレッジ企業のThai Beverageが注目を浴びています。
これらの業界や企業の業績、市場動向を把握することは、投資の成功に対する見通しを高めることができます。
市場の深部を理解し、自身の投資戦略に反映させることで、シンガポール株式市場での成功を掴むことができるでしょう。
シンガポール株式の注意点
シンガポール株式を購入するにあたって、注意するべきポイントがいくつかあります。
- 手数料が割高になる可能性がある
- 購入する銘柄の業種は偏らせない
- リスクがあることを理解しておく
上記のポイントを気をつけないと「思っていたより儲けられない…」となってしまう可能性があるので注意しましょう。
手数料が割高になる可能性がある
シンガポール株式は手数料が日本株に比べて高いため、購入株に対して手数料が割高になってしまう場合があります。
特に最低手数料が高い証券会社の場合は、購入株数が少ないと手数料が割高だと感じることが多くなります。
楽天証券は最低手数料が550円なので、少ない株数から始めたいという方は楽天証券での取引を検討しましょう。
購入する銘柄の業種は偏らせない
シンガポール株式は単価が安い分、複数の企業の株式を買いやすくなっています。
複数の企業に投資することで分散投資になりリスクが減らせますが、購入する企業の業種もバラバラであるようにしましょう。
業種が同じような株式では、株価が同じタイミングで動くことが多く、せっかく分散投資をしても結局どの銘柄も損をしてしまいます。
業種が違えば株価の動きも違うので、購入する銘柄の業種は必ず確認しましょう。
リスクがあることを理解しておく
デメリットの章でも解説しましたが、シンガポール株式の購入には為替リスクとカントリーリスクがあります。
為替相場の変動や国の情勢によっては株式の価値が下がり、利益が下がったり損をすることもあります。
これらのリスクがあることを理解した上で、為替や国の情勢を確認しながら取引を行いましょう。
シンガポール株式についてのよくある質問
シンガポール株式についてのよくある質問と回答を紹介します。
- シンガポール株式を買えるおすすめの証券会社は?
- シンガポール株でおすすめの銘柄は?
- シンガポールドルはどうやって用意すればいいですか?
シンガポール株式を買えるおすすめの証券会社は?
シンガポール株式を買えるおすすめの証券会社は下記の通りです。
- 楽天証券
- SBI証券
- アイザワ証券
いずれもシンガポール株の取り扱い銘柄数が50銘柄以上とが豊富で、手数料も業界最安クラスとなっています。
シンガポール株でおすすめの銘柄は?
シンガポール株でおすすめの銘柄は下記の通りです。
- DBSグループ・ホールディングス
- シンガポール航空
- シンガポール・テレコム
シンガポールドルはどうやって用意すればいいですか?
各証券会社が提供している為替取引を利用します。
為替取引では円を外貨に変えて持つので、シンガポールドルに変えて株式の購入に必要な分の資金を預り金として用意しましょう。
シンガポール株式は日本から簡単に購入できる
シンガポール株式は手を出すのが難しいと思っている方もいると思いますが、楽天証券やSBI証券では日本からでも取引が始められるので、誰でも簡単に始められます。
シンガポール株式は東南アジアの経済成長に伴って価値が上がっている株式で、今後の成長も期待できる新興国なのでぜひネット証券でシンガポール株式の取引を始めましょう。