純金積立とは、文字通り「金」を積み立てていく投資方法です。
金は信用度が高く、世界中どこでも換金できるので、「金」は投資の対象として扱われています。
信頼性が高い金の積立でも、「純金積立はやめとけ」といった情報を見て不安になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、純金積立のメリット・デメリット、純金積立に向いている人の特徴を解説していきます。
純金積立に挑戦しようか迷われている方は、ぜひ参考にしてください。
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そもそも金とは?
上述したように純金積立とは、金を積み立てていく投資方法ですが、「そもそも金とは?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
ここで言う「金」とは、一般的にアクセサリーなどに使われる物を指します。
現金と違って「金」は鉱物のため有限です。
世界中で取引されることから「安全資産」とも呼ばれており、一時的に値段が下がったとしても、価値がなくなる可能性は低いといえます。
金と純金の違い
金には、99.9%が金でできている「純金(24K)」と、約75%が金でできている「金(18K)」があります。
「金(18K)」に比べて「純金(24K)」の方が価格が高く人気がありますが、「金(18K)」の方が硬度が高くアクセサリーなどに利用されています。
他の投資商品との違い
他の投資商品との最大の違いは、投資対象が「金」であることです。
株式などは、仮に企業が倒産してしまうと、何の価値にもなりません。
その点「金」は、「金」そのものに価値があるため、希少性が高く、価値がなくなる可能性が低いことから「安全資産」と呼ばれています。
これらのことから「金」は価値がなくなりにくい点が大きな違いです。
純金積立のメリット
純金積立のメリットは以下の通りです。
- 少額での積立投資ができる
- 暴落に強い
- 信頼性が高い
少額での積立投資ができる
純金積立は、少額から積立を始めることができる点がメリットです。
金を手元で保管する方法の場合は、金を購入する際にある程度の資金が必要になりますが、積立の場合、1,000円程度から積立ていくことができます。
なお、2022年12月時点では、金1グラムあたりの値段は、約8,000円ほど。
この値段からもわかる通り金積立は手軽に行えることがわかります。
また、毎月定額で購入していく「ドルコスト平均法」が使える点もメリットです。
ドルコスト平均法は、価格が低い時に多く買って、価格が高い時に少なめに購入することで、購入価格を抑えることができます。
暴落に強い
貨幣の価値が下がる時でも「金」は影響を受けにくい点もメリットです。
国内通貨や株式などのペーパー資産は価値が暴落する際には値上がりしやすい傾向にありますが、「金」は緩やかに上がっていくためインフレ対策にも活用できます。
ただし、100%暴落しないかと言ったらそうではないため注意が必要です。
例えば、新型コロナウイルスの時には別の投資の損失をカバーするために「金」が売られたことによって、価格が暴落しました。
ただ、このような異例の事態がない限り、他の金融商品に比べて暴落に強い傾向にあることから「安全資産」と言われています。
信頼性が高い
「金」の価値は世界共通のため、信頼性が高い点もメリットです。
他の投資商品は、国や企業などの信頼が必要になり、仮に破綻をしてしまうと資産価値がなくなります。
つまり、投資した資金がゼロになる可能性もあるということです。
その点「金」の場合は、投資した資金がゼロになる可能性が極めて低く、安全性が高いため、比較的安心して投資ができるでしょう。
純金積立のデメリット
純金積立のデメリットは以下の通りです。
- 手数料が高い
- 利息や配当がない
- メイン投資に向いていない
手数料が高い
純金積立は、手数料が高い点がデメリットです。
株式投資の場合は手数料が1%前後に設定されていることが多いですが、純金積立は2〜3%の手数料が発生します。
メリットで紹介したように、1,000円程度から始めることができる一方で、手数料が株式投資の2倍ほどになるため、手数料負けになる可能性もあるでしょう。
利息や配当がない
純金積立は、株式などの投資と違って、利息や配当、株主優待などがないため、他の投資商品よりも利回りが低くなる点もデメリットです。
株式などは、預かり金の運用によって利息や配当が得られますが、金は販売元が再投資のための資金にしているわけでないため、利息や配当を得ることができません。
さらに純金積立だけではなく、金銭物や金ETFといった商品も利息や配当を得ることができないため注意が必要です。
配当や利息を得たい方にとっては、物足りない商品と言えるでしょう。
メイン投資に向いていない
金の価値は相対的に価格が決まるので、投資先をメインにするには適していない投資です。
価格が相対的に決まることは、株式投資やFXなどの他の資産と比べて価格が上下することを意味します。
そのため金の投資は経済状況が悪化する際の、リスク回避のために使われることが多くなります。
つまり純金積立投資を行っている投資家は、利益を出していく目的よりも、リスク回避の目的で運用している場合がほとんどと言えるでしょう。
純金積立に向いている人
純金積立に向いている人は以下の通りです。
- 株や投資信託以外に分散投資したい人
- 投資初心者
株や投資信託以外に分散投資したい人
純金積立は株や投資信託などの投資商品以外に分散投資をしたい人におすすめです。
分散投資は、「時間的分散」「商品分散」「地域分散」といった方法がありますが、ここでの分散投資は「商品分散」になります。
上述したように純金積立は、少額から投資ができるため気軽に挑戦可能です。
そのため株などの商品が、暴落で価値がなくなってしまってもある程度のカバーをすることができます。
異なる値動きをする金融商品を運用したい方は、検討してみてはいかがでしょうか。
投資初心者
純金積立は投資初心者の方にもおすすめです。
上述したように、純金積立は価格の変動が激しくないため、短期間で価値が大きく下がる可能性は低い傾向にあります。
1,000円程度から積立を始めることができ、価格の変動も緩やかなため、あまり知識が無い初心者の方でも比較的安心して始めることができるでしょう。
純金積立に関するよくある質問
株式投資の場合は手数料が1%となっていることがほとんどですが、純金積立は、2〜3%に設定されていることが多いため手数料負けの可能性も考えられます。
また、配当や利息が無いため、メインで運用していくには物足りなさがあることが原因でしょう。
純金積立は分散投資目的で行う
純金投資は手数料が高く、配当や利息もないためメインの投資商品としては少し物足りないと感じる方の方が多いでしょう。
そのため上述したように、純金投資は分散投資目的で行うことがおすすめです。
「金」は、株式などと違った値動きをするため、良い分散投資になります。
株式や純金積立を上手く組み合わせて安全に運用していきましょう。