株主優待

1株でも株主優待は受けられる?おすすめの銘柄と株主優待を受け取るまでの流れを紹介

編集者:Money Theory編集部

一般的に株主優待を受けるためには最低でも100株以上の保有が条件となっている企業が多いため、株を購入する際にはある程度のまとまった資金が必要です。

しかし中には、1株(単元未満株)から株主優待を受けることができる企業があります。

1株は、数百円から数万円程度で購入できる株がほとんどのため、初心者の方でも気軽に始めることができるでしょう。

そこで今回は、1株(単元未満株)で株主優待を受けることができるおすすめの銘柄と1株(単元未満株)で株主優待を受けるまでの流れ、メリット・デメリットを解説します。

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1株(単元未満株)では株主優待はもらえない?

通常の株主優待は、100株以上の保有が条件となっている場合がほとんどですが、1株からでも、株主優待を受けることができる銘柄はあります。

そもそも1株(単元未満株)とは、1単元の株式数に満たない端数株式のことで、全ての企業が1株(単元未満株)を発行しているわけではありません。

よく1株(単元未満株)と間違われることがある、「ミニ株」は、証券会社が保有している株式を少額から取引ができるサービスです。

そのため、株主優待を受けることはできないため、注意が必要です。

1株(単元未満株)から株主優待が受けられるおすすめの銘柄

以下では1株(単元未満株)から株主優待が受けられるおすすめの銘柄を紹介します。

上新電機

上新電機

上新電機の株主優待は1株以上の保有で株主優待券を25枚もらうことができます。

また株主優待券はJoshin webでも利用可能なので、近くに上新電機が無い人も利用できる点も魅力的です。

1株保有で5,000円分の割引券はかなりお得に見えますが、2,000円以上の買い物に1枚(200円分)のみ利用可能なので間違えないように注意しましょう。

1株以上 株主優待券25枚分(5,000円分)(9月分)
100株以上 株主優待券11枚(2,200円分)(3月分)/株主優待25枚(5,000円分)
500株以上 株主優待券60枚(12,000円分)(3月分)/株主優待25枚(5,000円分)
2,500株以上 株主優待券120枚(24,000円分)(3月分)/株主優待25枚(5,000円分)
5,000株以上 株主優待券180枚(36,000円分)(3月分)/株主優待25枚(5,000円分)

デンカ

デンカ

デンカは、車などに利用されるゴム製品を作っている企業で、1株から株主優待を受けることができます。

株主優待内容は、デンカコスメティック製品の特別価格販売券となっています。

1株 製品の特別価格販売券

メニコン

メニコン

メニコンは1株以上の保有で、メルスプラン入会特典を受けられるチケットを取得できます。

コンタクトレンズユーザーでメルスプランに興味のある人におすすめの優待内容です。

また100株以上でコンタクトレンズを安く購入できるので、コンタクトレンズユーザーには嬉しい優待内容となっています。

1株以上 メルスプラン入会特典を受けられるチケット(3月)
100株以上 メニコン直営店8,000円分の優待券/自社グループ商品から選択/8,000円分の寄付

1株(単元未満株)で取引をするメリット

1株(単元未満株)で取引をするメリットは以下の通りです。

  • 少額でも株主優待を受けられる可能性がある
  • 分散投資が行いやすい

それぞれ解説します。

少額でも株主優待を受けられる可能性がある

上述したように、1株(単元未満株)は銘柄によっては、株主優待を受けることができます。

一般的な株主優待を実施している企業の最低保有数は100株以上となっている場合が主流なため、株主優待を受けたくても「資金が足りない」と諦める方も少なくないでしょう。

その点、1株(単元未満株)は少額で取引ができるだけでなく、株主優待も受けることができる銘柄もあるため、お得に投資に挑戦することができます。

また、少額投資のため、これから投資に挑戦したい初心者の方でも気軽に取引ができる点も魅力的です。

分散投資が行いやすい

1株(単元未満株)は、分散投資が行いやすい点もメリットでしょう。

分散投資とは、「時間的分散」「地域分散」「資産分散」の3つの方法を組み合わせてなるべくリスクを小さくする投資手法です。

株主優待を受けるために行う株式投資は、一定以上の資金がないと分散投資をすることができませんが、1株(単元未満株)は少額のため分散投資が気軽に行えます。

分散投資ができるため、仮に損失が出てしまった場合でも最小限のリスクに収めることができるため、投資をする際は分散投資を心がけましょう。

1株から株主優待をもらう際のデメリットと注意点

1株(単元未満株)から株主優待をもらう際のデメリットと注意点は以下の通りです。

  • 手数料が高い
  • リアルタイムでの取引ができない
  • 権利約定日に株主でないと株主優待は受けられない

それぞれ解説していきます。

手数料が高い

1株(単元未満株)の取引は、取引ごとに手数料がかかるコースとなっている証券会社が多いため、手数料が高くなることがあります。

1日に何度も取引を行う方にとっては、手数料が割高になってしまい、手数料負けが発生する可能性もあるでしょう。

そのため、1株(単元未満株)で取引を行いたい方は証券会社を選ぶ際に、手数料もしっかりチェックすることが必須になります。

リアルタイムでの取引ができない

株の取引は、成行注文と指値注文の2つの方法がありますが、1株(単元未満株)での取引は成行注文となるため、リアルタイムでの取引ができません。

一般的な取引は、注文をすると基本的にはすぐに約定しますが、1株(単元未満株)はタイムラグが発生します。

そのため、短期間で取引を繰り返していくデイトレードには向いていないため、デイトレードに挑戦したい方にはおすすめできません。

権利約定日に株主でないと株主優待は受けられない

株主優待を受け取るには、権利確定日に株主でいることが必須になります。

権利確定日とは、企業の決算日のことで詳細な日時は企業によって異なります。権利確定日に株主でいることで、配当金と株主優待を受けられます。

ただ、権利確定日に株を買っても配当金を受け取ることができません。

なぜなら、株主として株主名簿に名前が登録されるには、権利確定日の3営業日前までに株を買わなければならないためです。

この権利確定日の3営業日前の日のことを権利付き最終日といい、権利付き最終日の翌日を権利落ち日と言います。

権利付き最終日

権利確定日の3営業日前。この日に株主でいることで、権利確定日に株主名簿に名前が記載される。つまり、配当金と株主優待を受け取るためには、権利付き最終日に株主でいることが必須

権利落ち日

権利付き最終日の翌日。この日に株主になっても配当金や株主優待を受け取ることはできない

つまり、権利付き最終日に買って権利落ち日に売れば、株を1日しか保有してなくても配当金がもらえるのです。

具体的な権利確定日は企業によって異なりますが、主に3月と9月にある企業が多いので、しっかりチェックしてください。

1株(単元未満株)で株主優待をもらう流れ

1株(単元未満株)で株主優待をもらう流れは以下の通りです。

  • STEP1.証券口座を開設する
  • STEP2.1株(単元未満株)で株主優待を受けられる株を選定
  • STEP3.資金を入金して購入する

それぞれ解説します。

STEP1.証券口座を開設する

まず証券口座の開設を行います。

基本的に口座開設は、どの証券会社でも同じ流れです。

なお、本人確認はスマホで行う方法と郵送で行う方法がありますが、スマホで本人確認を行うことで、最短で口座開設が完了します。

本人確認書類も基本的にはどの証券会社も同じです。

本人確認書類
  • マイナンバーカード
  • 運転免許証
  • 運転経歴証明書
  • パスポート
  • 住民基本台帳カード(顔写真付き)
  • 各種健康保険証
  • 各種年金手帳
  • 住民票の写しまたは住民票記載事項証明書
  • 印鑑登録証明書
  • 在留カード
  • 特別永住者証明書

STEP2.1株(単元未満株)で株主優待を受けられる株を選定

次に1株(単元未満株)で株主優待を受けられる株を選定します。

各証券会社のWebサイトやマイページなどから1株(単元未満株)で株主優待を受けることができる企業を見ることができます。

STEP3.資金を入金して購入する

最後に株を購入する資金を入金します。

入金方法は各証券会社によって異なった方法がありますが、基本的には即時反映される入金方法と銀行振り込みがあります。

即時反映される入金方法は、入金手数料が無料で入金後はすぐに資金が反映されるため、すぐに取引を行うことができるためおすすめです。

1株からでも株主優待は受けられる

今回は、1株からでも株主優待は受けられることと、おすすめの銘柄、メリット・デメリットを解説しました。

1株から取引できるため、リスクが少ないだけでなく、株主優待も受け取ることができる企業もあるためお得に挑戦することができます。

今回の記事を参考にぜひ挑戦してみてください。