株式投資

株の自動売買は儲かる?仕組みと魅力・注意点をわかりやすく解説

編集者:Money Theory編集部
株の自動売買は儲かる?仕組みと魅力・注意点をわかりやすく解説

株式投資の中には、機械の代行システムを使って取引をする自動売買があります。

多忙な方でもチャートに張り付く必要なしに取引ができる上、投資初心者でもプロが考案した取引手法を利用できるのが大きな魅力です。

また、株式投資では、焦りや緊張で判断を誤って失敗するリスクがありますが、自動売買なら感情に惑わされず取引を進めることが出来ます。

今回は、株の自動売買の基本的な仕組みから、通常の取引と比較したメリットと注意点を紹介していきます。

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株の自動売買の仕組み

株の自動売買では、購入から売却までの流れをシステムが代行してくれます。

株式投資の場合は運用に自信があっても銘柄の選定が上手くいっていなければ大きな利益は見込めません。

株の自動売買は、最初に自分が希望する手法や条件を選択することで、チャートが条件に達した時に思い通りの取引をしてくれます。

 

自動売買とロボアドバイザーの違い

自動売買は取引をシステムなどに委託しておこなう仕組みなので、その中にはロボアドバイザーも含まれます。

ただ、一般的に自動売買とロボアドバイザーは、以下のような違いがあることが多いです。

  • 自動売買:トレーダーがシステム・プログラムの選択や条件を選択する
  • ロボアドバイザー:AI(ロボット)の意思に任せる

ロボアドバイザーはAIが本人に代わって取引をする仕組みなので、事前に設定が必要な自動売買とは似て非なるものです。

毎日チャートに張り付く必要がないのはどちらも同じですが、自分が決めた方針で進めたい人は自動売買を、戦略も1から任せたい人にはロボアドバイザーがおすすめです。

株の自動売買の始め方

株の自動売買の始め方は、証券会社が提供しているツールを利用する方法と、販売・提供されている外部のシステムを導入する方法の2通りです。

一般的には、自動売買をこれから始めたい初心者は、証券会社が提供している自動売買を利用し、よりレベルの高い取引や複雑なアルゴリズムを求める方は外部ツールの購入を検討していきます。

ここからは、それぞれの方法の違いを見ていきます。

➀証券会社が提供しているツールを利用する

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SBI証券、楽天証券、auカブコム証券など、多くの人気証券会社は口座開設者が利用できる自動売買プログラムを用意しています。

これらのプログラムは初めての方でも扱いやすいように使い方の丁寧な説明がされていて、使いやすさ・始めやすさに優れています。

プログラムも複数提供されている中から自分の好みに合わせて選択できることが多く、楽しみながら始められます。

②外部のシステムを導入する

自動売買のソフトを販売する外部の会社から購入し、それを取引システムに導入してトレードをする方法もあります。

証券会社のツールを使う際と異なり、システムを設定する作業も自身でおこなわなければいけない場合が多いです。

外部ツールの組み合わせは無限にあるので、自分の要望を100%実現したい投資家には挑戦する余地があります。

株の自動売買のメリット

株の自動売買を利用することは、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?

具体的な魅力を、詳しく紹介していきます。

株の自動売買のメリット
  • 時間に縛られず株式投資ができる
  • 感情ではなく明確な基準で取引できる
  • チャート分析の労力を抑えられる

時間に縛られず株式投資ができる

株の自動売買を使えば、投資家本人が操作をしなくても株式投資を進めることが出来ます。

日中が仕事の方だと、株式投資を副業で本格的に始めるのは時間的に難しいです。

時間を気にせず取引をしたいサラリーマンの方は特におすすめです。

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感情ではなく明確な基準で取引できる

株式投資は、「○○円で買い、○○円で売り」など、取引のルールを各人なりに設定しておく必要があります。

ただし、人間である以上、決めた取引ルールがあっても感情に流されて違うことをして、失敗するケースは多々あります。

良かれと思っていつもと違う手法をいきなり試すのも、失敗のリスクが大きくなるので注意が必要です。

自動売買は感情に惑わされず明確な基準のもとで取引ができ、感情の揺れ動きでチャンスを逃すことがありません。

また、決まったルールで一定期間運用されるので、成功時も失敗時も結果の検証が容易で、次につなげることが出来ます。

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チャート分析の労力を抑えられる

一般的な株式投資では、チャートを分析して適切な手法を考えて実行することが重要です。

チャートが常に良い形である訳ではないので、チャートを分析するには一定以上の時間をかける必要があります。

また、チャートパターンを分析して適切な手法を選んだと思っても、勘違い(ダマシ)だったという事例も少なくありません。

特に初心者は、正しいチャートパターンを勘違いして覚えている事例も多いです。

自動売買を使用すれば、こうしたデメリットを回避することが出来ます。

また、毎日動くチャートと距離を取って投資が出来るので、株依存症やノイローゼなどのリスクも少ないです。

株の自動売買のデメリット

株の自動売買の主なデメリットは下記の通りです。

株の自動売買のデメリット
  • 株の自動売買はまだ発展途上
  • 株主・投資家の感情を理解できない

株の自動売買はまだ発展途上

FXは自動売買という取引手法が人気を集めてしばらく経っており、ツールの質が高く利用するトレーダーも非常に多いです。

一方で、株は自動売買をする人の割合が少なく、ツールも未発達な部分が多いです。

高性能な株の自動売買ツールは、FXと比べると以下の点で開発が難しいです。

  • FXの通貨ペアに比べて株の銘柄は非常に多い
  • 取引時間が短い(集積できるデータが少ない)

自動売買そのものは便利ですが、全幅の信頼をおくのは危険です。

株主・投資家の感情を理解できない

株の自動売買を使うと、決まった条件に基づいて、おすすめだと思われる銘柄の購入をおこないます。

ただ、中には条件は満たしているものの、ネット上で炎上していたり、悪いニュースが取り上げられたりしている企業の銘柄を購入することもあります。

投資家自身は絶対に買わないであろう銘柄を自動売買ツールが勝手に購入してくるリスクは十分あるので、注意が必要です。

株の自動売買は本当に儲かる?

株の自動売買の使用を検討している方が最も気になるのが、「自動売買は本当に儲かるのか」という点でしょう。

実際のところどうなのか、自動売買の収益性を詳しく見ていきましょう。

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初心者が使うと早く利益が出やすい

自動売買は規則性に則って取引を進めてくれる上、決めたルールと異なる取引は絶対におこなわないので、投資家がチャートを見ていなくても安心して取引を任せることが出来ます。

副業で株式投資をおこなう方が稼ぎにくい最も大きな理由は、投資にかける時間を十分にとれないためです。

株の自動売買を利用すると、この課題が一気に解決されるので、収益を得られるようになるまでのスパンが短くなります。

稼げるかどうかはトレーダー次第

よく自動売買は「何もしなくても稼げる」という方がいますが、システムはあくまで投資家が決めたルールで動いているので、設定のミスがあれば失敗する可能性は高いです。

自動売買を使って何もしなくても稼げる仕組みを作るには、投資家自身の学習や検証と、相場傾向の定期的なチェックが必要となります。

システムに信頼をおき、トレーダー自身が成長しないと、いつか必ず大きな損失を被ります。

大きな利益を狙いたい方には不向き

自動売買は事前に決めたルールの中でしか、取引が出来ません。

また、証券会社や外部会社が提供しているアルゴリズムは過去の相場の動きが元になっており、今後訪れる未知の事態へ柔軟に対応することはできません。

取引の中で相場の予想が当たった場合、これ以上はリスクと捉えて売るか、それともトレンドに乗ってより利益を増やすかの判断が重要になります。

相場を深追いしてリスクを被るケースも多々ありますが、予想がはまって高い収益を得られるのは投資の醍醐味でもあります。

また、過去のリーマンショックやチャイナショック、新型コロナの蔓延など、予想外の出来事によって相場が急変することを自動売買は想定していないので、放置していると大損失を被る可能性が高いです。

損切り設定をすることで相場急落に備えることも出来ますが、経済情報のチェックや分析などは、自動売買でもしておく必要があります。

株の自動売買で儲けたい人におすすめの証券会社

実際に株の自動売買に取り組みたいと思ったら、どの証券会社がおすすめなのでしょうか?

ここからは、高性能な自動売買を提供している人気の証券会社を紹介していきます。

株の自動売買で儲けたい人におすすめの証券会社
  • SBI証券
  • 楽天証券
  • auカブコム証券

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株の自動売買の発注方法!儲かるのはどれ?

株の自動売買の発注方法は非常に多く、何を使えばいいのかわからないという方も多いでしょう。

そこでここからは、株の自動売買で使える発注方法をそれぞれ解説していきます。

自動売買初心者にとって扱いやすい発注方法も解説していますので目を通してみてください。

①指値注文〈初心者におすすめ〉

指値注文は、特定の価格での売買を指定する方法です。

具体的には、取引したい銘柄に対し、「いくらで買いたい(売りたい)」と値段を指定したうえで注文を行う方法です。

自分が設定した価格になった際に自動で取引が成立しますので、市場の動きをじっくりと観察しながら、自分の理想の価格での取引を目指せます。

②逆指値注文〈初心者におすすめ〉

逆指値注文は、株価が「指定の価格まで下落(上昇)すれば売る(買う)」と設定しておく葉中方法です。

この方法は市場の上昇トレンドに乗る場合や、損失を抑えるロスカットの際に特に役立ちます。

指値注文と合わせて、自動売買初心者がまず習得しておきたい発注方法です。

③W指値注文〈初心者におすすめ〉

W指値注文は、時価の上下に応じて、指値注文と逆指値注文の両方を設定できます。

例えば、市場が上昇していれば利益確定のための指値が、下落していれば損切りのための逆指値がそれぞれ自動で適用されます。

指値注文・逆指値注文を理解したうえで、より柔軟な取引をしたい方におすすめの発注方法です。

④±指値注文

±指値は、特定の基準価格に対する相対的な価格での取引を指定する注文方法です。

例えば、当日の始値や前日の終値を基準として、指定した金額だけ上下した時に売買を行うことができます。

たとえば、「基準値から100円下落すれば買う」といった発注が可能です。

逆指値やUターン注文との組み合わせも可能で、柔軟な取引ができるようになります。

⑤Uターン注文

Uターン注文は、一つの注文内で買いと売りの指示を同時に行える方法です。

具体的には、特定の価格での購入と、それからさらに特定の価格での売却を一度に設定できます。

たとえば、「480円で買って、500円で売る」といった設定が可能です。

⑥リレー注文

リレー注文は、複数の取引を連続的に実行するための注文方法です。

例として、保有しているA株の売却とその資金を利用したB株の購入を連鎖的に行うことが可能です。

A株の取引が確定すると、自動的にB株の注文が発動するため、効率的なアセットの入れ替えが実現します。

⑦時間指定注文

時間指定注文は、取引の実行やキャンセルを予定された時間に合わせて自動化する手法です。

この方法により、「特定の時間に注文を出す」や「一定の時間が経過後に注文をキャンセルまたは修正する」といった細かい戦略を設定することができます。

市場の動きや自身の投資戦略に応じて特定のタイミングでの行動を自動的に実行したい場合に有効です。

⑧バスケット(一括)注文

バスケット注文は、複数の銘柄に対する注文を一度に行う方法を指します。

分散投資を実行する際や、複数の銘柄を同時に取引したい場合に、手間を減らしてスムーズに注文できます。

特に、多数の銘柄に対する投資戦略を持つ場合や、時価の動きを捉えるための迅速な取引を求める場合に有効とされています。

⑨トレーリングストップ注文

トレーリングストップは、株価の動きに応じて逆指値の価格を自動で調整する方法です。

株価の上昇に合わせて逆指値の価格を引き上げることで、取得した利益を確保しつつ、さらなる利益の追求も目指すことができます。

逆に、株価の下落に合わせて逆指値の価格を下げることで、損失を制限する効果も期待できます。

⑩リスト注文

リスト注文は、複数の株の注文を一度に行うことができる手法です。

バスケット注文との大きな違いは、異なる取引商品を一緒に扱うことはできない点です。

しかしリスト注文の利点として、様々な注文方法、例えば逆指値やW指値などを組み合わせることが可能です。

これにより、複数の銘柄を対象とした注文を効率よく、かつ細かい指定で行うことができます。

⑪IOC注文

IOC、(Immediate Or Cancel)注文は、もし指定した条件で約定ができない場合、その注文を自動でキャンセルする発注方法です。

この手法の大きな利点は、即時の約定を追求しつつ、不要な注文が取引所の板に残らない点です。

短期的な取引を好む方や、スピーディーな取引場合に特に有効です。

株の自動売買は万能ではない!特徴を把握して活用する必要あり

株の自動売買ツールは「アルゴリズムで相場を読んで、絶対稼げるタイミングで注文してくれる」といった万能なものではありません。

特に株は銘柄が膨大にあるので、完璧なアルゴリズム・システムの作成が難しいというネックがあります。

副業サラリーマンが時間に捉われず株式投資をするなら魅力的なツールですが、事前に強みと弱みはしっかり把握しておく必要があります。

【2023年最新】FX自動売買おすすめランキング!儲かるツールの選び方や特徴を徹底解説